半旗
会社にお勤めしていた頃
神戸元町の本高砂屋さんの二階に
素晴らしいお茶室がありました。
そこで茶道教室もあり、2年ほどでしょうか?
通っていました。
仕事帰りに、畳に座り
釜からのぼる湯気と
お道具たちの整った様子を見ると
ホッとするのと同時に
その美しさに感動して
胸が熱くなるような思いだったのを思い出します。
本高砂屋さんに修行に来られていた
菓子職人さんがその教室のためだけに
10個だけ“ねじきり”の和菓子を作って下さっていて
それがまた
季節折々に、大変美しく
美味しかったのです。
千利休の茶道の心得に、「四規七則(しきしちそく)」というのがあり
その「四規」とは【和敬静寂(わけいせいじゃく)】
『和して敬い合い、清らかな心で不動の信念を持つ。』
という精神の事を言うそうです。
また、茶道は神を持たず祈る事が出来るので
国際的な場でもどんな国、宗教の方にも
お茶を差し上げる事が出来るそうです。
戦乱時代のお茶室については
少し血なまぐさいお話を
陰陽師の方からお伺いしますが
それはまたの機会にいたしまして…。
日本の伝統文化の「〜道」と名のつくものは
精神を養うものでもあったのですね。
たしかに、背中を丸めては
その場に居ることは出来ません。