喪失と悲しみの心理 2
こころの中には、様々な思考や感情が詰まっていていて
必要に応じて、出したり入れたりしています。
しかし、中には有るのは分かっていても
決して開けない
あるいは開けたくない箱が有ったりします。
あるいは、奥にしまい込んで
いつしか有ることすら忘れてしまっている箱も…
こころをクローゼットに置き換えるとわかりやすいでしょう。
それらが納まっているときは問題はありません。
しかし、何かのきっかけでそれらの箱の存在が
日々の生活に影響を及ぼし始めた時。
その時が、その箱について考える時です。
都合良く自然に消えてくれたりはしませんので。
不便、不自由を感じながらもそのままにしておくか
この機会に開いて、その箱の中身の整理をはじめるか・・・。
その箱の存在が気になり始めたときは
一般的には、開けるチャンスです。
しかし、忘れていた箱であったとしても
何かの「ささえ」になっていることがあります。
その箱を、強引に引っ張りだすと
その「ささえ」を失ってまわりが崩れるかもしれません。
信頼できる「仮のささえ」を用意することも必要な時があります。
(松葉杖みたいなイメージです)
例えば、身の回りを見渡してみて
協力してくれるものが居たり、あったり。
自分自身がその箱を閉じた時より充実している。
などの条件が揃っていれば
勇気を持って開いて良いと思います。
ただ、ここで忘れてはならないのは
開けた箱は、
【自分自身の力で整理していく】ということです。
周りは、あくまでサポートの役割です。
自分の力で、中身に向き合って吟味し考えるプロセスが、
自分自身の力になります。
そしてやり遂げられた時、それが【自信】に繋がります。
そして何より、【答えは自分自身の中にある】からです。
★病院で治療中の方は、主治医の方の許可が必要です。
★★カウンセリングに適さない時期もあります。
『外に出てみる*ストレス解消法6*(2010-05-07)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9249
『生まれてくること 生きていくこと(2010-05-28)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9902