重陽の節供(菊の節供)
『食医とは、医師の中で最高位で王の食事の調理・管理を任されていたとのこと。』
あるところで出会った方からこのことばを聞き
とても興味があったので、もう少しお話を伺いたいと機会を狙っていたのですが
お話しできないまま過ぎてしまい
また暫くお会いできないので、調べてみみると、上のように書いてありました。
その方はある経緯があり、色々なことを調べ
そして行きついたのは「食べ物」とおっしゃっていました。
古代中国では「薬」としての「食」の重要性が言われています。
中国最古の本草 (生薬) の書である『神農本草経』の中で
薬は上薬(品)・中薬(品)・下薬(品)に分類されています。
上薬(品)は、毎日摂取しても副作用がなく毒性がないものです。
毎日の食事は、これにあたります。
中薬(品)は、副作用があるものも中にはあるという分類。
わたしは、病気になってから飲む薬がこれにあたると習いました。
下薬(品)は注意しないと副作用を起こすかもしれないもので、長く続けない方がよいものです。
例えば、モルヒネなどがあります。
また、病気になってから治す医師よりも
病気にならないように予防する医師が、一番の医師とされるとも学びました。
「食医」も同じような意味で、使われているように思います。
食事は、医師でなくても日々家庭内で作ります。
毎日の食生活が大切ということですね。
中国ではかつて(今は分かりません)戸口におばあさんが座って
家に入る家族の舌を見て(舌診ですね) その日の晩御飯を決めたと言います。
日々の食事を大事にすること。
私自身も耳が痛いところですが・・・
出来るところから少しずつでも、やっていきましょう。
『なぜ中医学か(2010-02-14)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/7109
『「中医臨床」(2010-06-30)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10855
『よく噛んで食べる(2010-07-27)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9926
〈中医学 39〉