スラッグ渓谷の朝「ハトと少年」
20代の頃、水上 勉氏の講演を聞いたことがあります。
その会には松下幸之助氏や宮城まり子さんも参加されていました。
水上氏は、壇上から会場を見渡して
「黒板に向かって話しているようだ・・・」とおっしゃいました。
急いで、明るくされた会場の聴衆に
氏は次のようにも語られました。
「明るい昼間に、室内で集まり沢山の電気をつける。
ここを明るくしているこの電気はわたしのふるさと、若狭からきている。
若狭の原発でつくられている。」
「幼い頃、わたしの家には電気はきていなかった。
家の手前で電線は切られて、ぶら下がり
その先に、とんぼがとまっていた・・・。」
水上氏は2004年9月に亡くなられましたが、
今でも氏を思い出すと、この時の事を思い出し
原子力発電所の事を聞くと、水上 勉氏のことを思い出します。
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