『中医臨床』
きのう、おとといと「気」で書いてきたように
古代の中国において自然界に存在する全てのものは
宇宙から人体にいたるまで『気』という物質で出来ていると考えました。
この大地も「気」が集まってできているわけです。
そして更に「大地には巨大な気の流れがある」と考え
その流れを『龍脈(りゅうみゃく)』と呼びました。
龍脈の流れを読み取り、土地の吉凶を判断するす術が
もともとの風水でした。
龍脈の上には、特に気が集中しているエネルギースポットがあります。
このことを『龍穴(りゅうけつ)』と呼びます。
いまパワースポットが大変人気がありますが、『龍穴』と重なっているところもあるかもしれません。
土地のエネルギーの満ちているところは
見る方が見ると、白い光のエネルギーに満ちているのが見えるようです。
またその場所の『依り代(よりしろ)』となっているものには注連縄 が飾られていることが多いようです。
そしてこの考えは人体にもあてはめられ
「大地には巨大な気の流れがある」のと同じように
「人体には経絡(けいらく)という気(血)の流れがある」と考えられ
「龍脈の上に龍穴というツボ(エネルギースポット)がある」ように
「経絡の上には経穴(経穴)というツボがある」と考えられました。
この世界に広がる壮大な気の流れが
体の中にもあると思うと、改めて人は自然界の一部であると感じ
全てのものが、愛おしくなります。
『気1(2010-08-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11831
『気2(2010-08-02)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11856
(参考:『中医学ってなんだろう』東洋学術出版社)
〈中医学 25〉