茶文化センター
季節は、春夏秋冬の四季ですが
それぞれの季節の変わり目の18日間を土用と呼んでいます。
その土用なかでも暦上の夏の終わり、立秋の前の18日間を中医学では「長夏(ちょうか)」と呼びますが
日本では梅雨の時期をさします。(実際の気象状況と異なる場合があります)
土用・梅雨の時期の過ごし方は、「湿」に対する養生が必要になります。
「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれるものには
「外湿(がいしつ)」と「内湿(ないしつ)」があります。
「外湿(がいしつ)」は湿気の多いところに長くいたり、半乾きの衣類を身につけたりすることから来る「湿」です。
「内湿(ないしつ)」は甘いもの、味の濃いもの、脂っこいもの、アルコールなどをとることより来る「湿」です。
それぞれが「湿邪」にならないように
乾燥に留意し
甘いもの、味の濃いもの、脂っこいもの、アルコールなどの取り過ぎに注意しましょう。
「湿」は「陰の気」ですのでとどまりやすく
「湿邪」に冒されると、改善に時間がかかります。
この時期は胃(脾)の機能が低下しますので
食欲不振・下痢・からだの疲れの症状などが出やすくなります。
睡眠を充分にとり、消化の良いものをお勧めします。
朝食の時間帯のお粥は特にお勧めです。
(7:00~9:00は 「気」が胃経絡を巡っています)
またこの時期は、黄色いものや甘いもの(砂糖の甘みではない)が体に良いので
お粥の中にさつま芋やかぼちゃ、山芋などを入れるとより良いです。
コーンスープもよいですよ。
梅雨も末期になってきましたが、湿気に注意され
末期特有の大雨にも注意されてください。
梅雨の晴間には、空を見上げ
是非 部屋とこころに風を通して下さい☆
〈中医学 12 季節の養生 〉