介護施設での送迎車両では、運転日誌をつけていますか?

山本勝之

山本勝之

テーマ:働く上でのルール、就業規則



介護施設では、利用者の自宅からの送迎や、病院や外出などで送迎車両を使う機会が大変多いです。


この送迎車両を使うたびに、運転日誌をつけていますか?


いつ、だれが、どこへ行ったのかを記録する運転日誌には、様々な意味があります。



1.車両の管理状況を把握する

  いつガソリンを入れたか、自動車に不具合がないかを記録しておきます。


  また、毎回自動車を使う前に、自動車に傷がないかを確認することも行います。

  傷だらけの自動車で送迎される利用者は、車を見てどのように感じるでしょうか?(不安です)

  傷が付いていたら、原因を確認した上で、早めに修理へ出します。



2.誰が、どこへ、どんな要件で行ったのかを把握する

  住民の方から、そこの施設の自動車が走っていたけれども、どんな用事があったのですか?

  という問合せや、路上駐車していて邪魔だった・・・という苦情も寄せられることがあります。


  的確に答えたり、再びご迷惑をかけないように対策を講じるためにも必要です。



3.私用で使わないように

  2と関連するのですが、業務と関連なく、私用で自動車を使うことを防止する意味もあります。

  施設の車で事故が生じた場合、業務であれ、私用であれ、

  事故に対し、施設の管理責任が問われる可能性もあります。



 運転日誌をつけるのは面倒と考えるのではなく、業務で自動車を運転するのだという

 気持ちを切り替える意味もあります。


 運転日誌をつけていなければ、今日からでもはじめてください。



 ※メールマガジン「労務と人材育成のヒント」を毎週火曜日の朝に発行しています。
  パソコンのメールアドレスで、登録をお願いします。
  https://www.directform.info/form/f.do?id=1834



 


※この記事は、2020年7月10日に記事の内容を一部修正しました。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

山本勝之
専門家

山本勝之(社会保険労務士)

ゆい社会保険労務士事務所

介護の現場で要となる人材面を中心に、事業所に向けたあらゆるアドバイスに取り組んでいます。人材採用、教育、評価、職場環境の整備から、施設の開設、事業譲渡まで、サポートの範囲は多岐にわたっています。

山本勝之プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

介護事業に解決志向で労務アドバイスを行うプロ

山本勝之プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼