器用も不器用もいい

うまさきせつこ

うまさきせつこ

テーマ:発想を変えて前向きに生きる

器用も不器用もいい

今まで数えきれないくらい多くの方と接してきたが
大人でも子供でも、人の数だけみんな違う。

素直にスルスルとスポンジのように次々吸収する人
反対に頑固でなかなか呑み込めず苦労する人
器用に見えるのにあれっ?意外に不器用ねと言う人
どれが得か、どれがいいかと言われたら
一概に言えない。
人はいろんな面で形成されているから。

短い期間で何かを完成させないといけないとしたら
器用な人の方が有難いが
不器用な人の底力も捨てがたい。

スポンジのように吸収してくれる素直さは心地よいし
レッスンを進めるのに時間がかからず、次々進行していけるが
不器用な人が本当に納得して得た時の
エネルギーはとてつもなく大きい。

何でわからないんだろう?
頑固で不器用だからな~と片づけていてはこちらも進歩がない。
その人の「?」をひとつずつ根気よくを探してはを繰り返す。
正直イライラすることもあるが、「わからない」にはちゃんと理由がある。
こちらを成長させてくれるものがそこにはある。
「わからない」を解くのに
違うことから納得できるチャンスも待つ。
自分も教えてくれる先生をどれだけ悩ませたかわからない。

長いこと勘違いしてきたことを切り替えるには時間がかかる。
自分自身も時間がかかっていることなので、それはわかる。
それは器用な人でも同じで、誰にも器用な面、不器用な面がある。
早くわかるか、時間がかかってからわかるか
それが遅ければ何の魅力もないとは言えない。
時間をかけてわかった後、素晴らしく輝く人もある。

それぞれの生きてきた中での理解の仕方
時間のかけ方、違って当たり前でどれがよくて、どれが悪いとは言えない。
なぜそうなのかは理由があってそうなっている。
そこを通って、一見いらないように見えることを経験しなくては得られないこともあるのだろうと思う。
そこを通らなかった人が知らないことも知っている。
理解した時にそれは生きてくる。
でもあきらめたらただの不器用。

歳を取れば器用さ、不器用さ、どちらもあって
思い込みも激しい。
それも当たり前。
80を過ぎた方もうちにはいらっしゃる。
思い込みも大きいが、その素直な感性は若い人より瑞々しい。
それも時間をかけて会得されたこと。
その感性で
未だにどんどん成長されているが、おそらく
これを読む方々の理解の範疇を超えるほど変化されている。

器用にも不器用にも花は咲くが
実をつけるのは誰でも時間がかかる。
器用も不器用も
少しずつ進めばいい。
体のことだけではなく、自分自身の心の在り方全てを含んで
ちゃんと自分に還ってくるものがある。
人は心も体も自分が納得するように整理して進めることが
運命づけられている。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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