固定概念を捨てる
船は港に停泊するためにだけあるのではない
昨日のサンケイホールブリーゼでの新春洋舞フェスティバル
舞台出演のお知らせ
が無事終了しました。
おいでいただいた皆様、ご協力いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。
今回この催しで踊らせて頂いたことは
私に取っても一緒に踊った人たちにもとても意味のあることでした。
それぞれにいろいろあるものの、そのなかのひとつ
長いことボディコントロールに取り組んできたことの
大きな成果を感じました。
ある程度の年齢になれば
「自分には無理」
「もう年だから」
「もともとそれほど興味のあることではない」
と、自分の中にある小さいけれど、抱いている
「こうできれば」
という思いは打ち消して、ないものにしたり
そのまま凍結してしまうことが多いと思います。
それはそれで、別の楽しみをみつけられることもありますし
それぞれの人生、その人の自由であり
何一つ間違いではありません。
けれども、たくさんの打消し要素がある中でも
小さな今にも消えてしまいそうな思いを抱いたまま
ボディコントロールを続けて下さって
「自分にもできた!」
と、今回強く実感して下さった人もいます。
初めは基本の基本の基本を地道に続け
自分の体のあり方を変え
そしてそれを少しずつ育てて
今回一緒に舞台に出てくれました。
長年踊っている若い人たちと一緒に踊るのは
大きな重責だったにも関わらず
泣き言ひとつ言わないで、何度も何度も練習して来られて
本当によく頑張って下さったと心から思っています。
最高の笑顔で、本番後にお友達と会われて
「本当にうれしい!」
今朝、電話で話しました。
「星の巡礼」という本に出てくる言葉。
「船は港に停泊するためにだけあるのではない」
この言葉が胸に沁みた!
と言われていました。
体が楽になり、日常生活で美しく振るまうことができるのも
素晴らしいこと。
それだけでもライフスタイルは変わります。
けれども自分の船は港を出て
大きな海を見ることも、知らなかった世界を見ることもできる、
そしてその船が遠くに出てもしっかり機能すること
自分の思い次第で、思いは現実になること。
ボディコントロールを丹念に続けて下さった方の中から
遅咲きのダンサーの誕生です。
少しずつ、けれども確実に変化されていく人たちを見ると
毎回嬉しく有難いと思います。
一緒にボディコントロールをやって下さる人たちはまさに私自身の鏡です。
それぞれの方向は違ったとしても
自分の船は、自分の思う方向に向けられる船にしてほしいと
心から願っています。
しっかりした船ができあがり、操船できるようになれば
年齢がいくつでも、自分が行きたいところへ行けることを
心に抱いていただきたいのです。