固定概念を捨てる
できる感覚を知っていればまた出会える
例えば長座前屈ができなくて
体育座りでやってもらう、座布団に座ってでも
股関節が引き込まれ、座面が大きく座れた感覚を知ること。
脚が上がらなくて困っている人が
誘導されてでも、こんな風に使えば、こんなに楽なんだ!と知ること。
腿に力を入れずに伸びた時の気持ちよさ。
肩を上げずにきれいにのびた腕。
楽に寝られた時の朝の目覚め。
それを知っているか知らないかは違う。
体はその心地よさを知っているから
試行錯誤して、そこにたどり着いた時に
間髪入れずに「これ!」と叫び
間違いなく実感できる。
こんなことを書くのは昨日メールを頂いたからだ。
『WSで誘導してもらってできても
持ち帰るとなかなかうまく自分でできない。
これって、すごく大切な事なんじゃないかと
思いました。
自分がどうしたら出来るのか?
真剣に考えるから成長していく。
他の先生は言われたことができなくて
なぜできないかを考える事は
多いです が、
せつこ先生のレッスンの場合は、
レッスンで確かにできたのに
なぜ一人ではできないのか?
この出来ないを考える違い大きいです。
出来ないことをできるようにする旅と
出来たことがある事を再現しようとする旅。』
このメールを頂いて、はっと思った。
私がレッスンを受けて下さった皆さんによく言うのは
できた時の感覚は、体自身が求めているものだから
一旦見失っても、必ずまた出会う。
お顔を知っている人を探すのと
全く知らない人を探すのと、どちらが早く探せるかは
考えなくてもわかる。
今の体でつながる流れを知らせて上げること
1人では、すぐにできなくても
この体でできるんだ、間違いなく出来る体なんだと実感してもらうこと。
真っ暗で、先が見えないまま進もうとする人に
こっちに道がありますよ~と
その道をライトで示して見せてあげること。
四六時中一緒にいることはできないから
進んでいく人は、ライトで示された道を思い起こしながら進む。
目的地に着くと、そこはもう暗くなく、次の目的地に歩む準備を始める。
私がしていることが自分では意図せず、そうなっているとしたら
有難いことだ。
喜んでいただいた上に、自分自身も成長し、お役に立っていることを知る。
こちらこそ感謝します。