韃靼のキリスト、泉 勝志追悼展「遥かなる夢」
前向きのエネルギー
昨日のクリエィティブダンスシアターのパフォーマンス&ワークショップ。
お客さんの側から見ている訳ではないから
感じ方は違うかもしれないが、
半年前の同じ催しから更に
前向きのエネルギーが大きくなったのを感じながら見た。
舞台で踊るのとは違い
お客さんとの距離が非常に近い場でのパフォーマンスは
緊張感もまた異なるものがあるが
凝縮されたエネルギーがある。
お客さんの方もそれを感じて下さったのだろうと思う。
うちの研究生たちも
自分なりの新しい課題に悩みながら
確かに得てくれたものがあると確信している。
今回は飛び入りで踊ってくれた人がお2人おられ
お1人は、パフォーマンスの場で
お1人は遠方からの遅れてのご参加で、パフォーマンスが終わってからだったが
ワークショップで踊って下さったのも面白かった。
私たちが踊るのを見て、自分も踊りたいと思って勇気を持って出て来て下さるのも
また素敵なことだ。
ワークショップに残って下さった方々と、初めは簡単なリトミック。
リズムに合わせて歩きながら、人と少し関わり
その後、2組に分かれての短時間での即興。
参加者の方々にそれぞれに自分が思う時間
(これは10秒でも数分でもよい)1人で踊って頂いたり
更にその後、うちのメンバーと参加者の方が2~3人ずつグループになり
音も使って、一緒に打ち合わせしながら即興の創作をしたが
これも非常に興味深かった。
その方々のパーソナリティ、キャラクターが垣間見え
魅力のあるものになっている。
装置もなければ、衣装もなければ、何もない空間で
いきなり何かするとしたら、その人の肉体しかないのだ。
それでできることをしようとすれば
その人がそこまで生きてきた経験や感性を総動員するしかない。
うまい下手ではない。
その人のオリジナリティ、その人となりの魅力が感じられるのだ。
それだけで既に惹きつけられる作品になっているものもあった。
短時間で、それだけできていくのも
恥ずかしいとか、できないとか考えている暇もないからで
未熟だろうが経験が浅かろうが、その場に置かれれば出てくるものが確かにある。
笑顔で帰って行かれるのも嬉しく思った。