試行錯誤してつかんでいくこと
年齢とパワーとエネルギー
日曜日に東京の折田スタジオで行われた
『帰ってきた西落合番外地ー望郷の地球篇』
ここではジャンルや演目の制限がなく
何をさせてもらっても、先生はニコニコ笑って見てらっしゃる。
でもきっちり見ておられる。(うわっ!)
ただここに来られる方は目の肥えた方ばかりなので
ちょっと恐ろしくもあったが
今現在のできることしかできないのだから
とにかく楽しくやるぞ!と決めていた。
お客さんの反応がストレートに伝わってくるので
自分がそれに反応して、調子に乗って
どんどん遊んでしまった。
え?
ここでこんなに笑うの?
でもお客さんがすごく楽しんでくださってるのがわかるので
その波動を感じながら、こちらも楽しくやらせていただいた。
打ち合わせ通りでなくても
その状況で、臨機応変に変えてもいいところを変えてしまう。
それが生のパフォーマンスなんだろう。
若い人たちは体が効いて、そのエネルギーを余すことなく発散しているのが
見ていて清々しく気持ちがいい。
コンクールで賞をどんどん浚っていくような人たちもすごいけれど
不器用でも、自分自身をしっかりもっているんだなと感じさせる人もいる。
でも私より年上の先輩方のパワーは半端でない。
どんなに面白いことをしても骨格がしっかりしているから
味わい深い。
普通にやれば絶対変!なことでも
引き寄せられて見てしまう。
作品って、結局は「人」なんだなと思う。
作品は動きの寄せ集めで。はない。
その人自身なんだなと思う。
折田先生がよくおっしゃるのは
「若さにはエネルギーがある。
でも、歳をとるとパワーがでるの。」
そういうことなんだなと思った。
どちらも大事なことだ。
若い人に
「すごくきっちり維持されてますよね。」
と言われて、う~んと考えてしまった。
維持じゃないんですよ。
子供の時からずっとやってきて、そんなに動ける人たちと違って
私はうんとスタートが遅い。
未だに発展途上なんですわ。
維持できるようなすごいものが何もないから
今も産み出し中。
維持ではなく、まだまだこれから。
うまさきせつこモダンバレエ研究所HP
せつこのゆったり自分コントロール