ゆったりととした時の流れがつくるもの　　　　うまさきせつこのボディコントロール

ゆったりととした時の流れがつくるもの

時の流れは、多くのものを産みだし育てる。
時の流れの中には、多くのものが流れ込み、溶け出して
構成するものの中に入り込み、結びついて血肉となり
気が付けば、揺るぎのない絶対的な価値として存在している。

形なら、即席で作れる。
「～のようなもの」は時間や手間をかけなくても
何となくできる。
けれども、「そのもの」を作るには長い時間と智恵と手間
その場その場の変化する空気も巻き込んで熟成させ
継続しながら進んでいくことが必要なのだと思う。

初めは手探りでも
確かなものを一つずつ積み重ねて「時」と言う変化する要因を混ぜ合わせて
いつか「そのもの」が、何の説明もなくてもはっきりとした存在になる。

文化然り、人然り。
何かを産みだすとき、新しいことを始めるときには
無理矢理な展開をしてはいけない。
まず、その時出来る準備をしながら、ことが流れ始める「間」もいる。
人の体の動きも同じだ。
適切な「間」と体の流れが途切れず、次の展開を次々生み出せる流れを
つかんでいくと、美しいだけでなく強く存在感のある動きになっていく。

ダイエットでさえ同じである。
1週間で5キロ体重を落とすことをしたことがあるが、急激に変化させると
一時的に体重が落ちても徐々に戻ってしまう。
少しずつ体を変化に慣らしていき、体が慣れて次の段階に進む。
体が納得して、これで大丈夫と実感して、それまでより少ない摂取量で
体が維持できて、それが定着する。

自然な時の流れを感じられるようになれば、大抵のものがうまく運ぶと考えている。
無理矢理に突き進んだものは、どこかにひずみが出る。
スピードが要求されるときもあるが、
スピード＝手抜きにならないようにしようと思えば
普段の時間と手間をかけたことが、凝縮された速度につながる。
流れを感じることも体と同じく鍛錬だ。

慌ててでなく迅速に。
ゆっくりではなくゆったり。
ダラダラではなくじっくり。
そして深刻でなく、真剣に楽しく。

※「うまさきせつこのボディコントロール・ワークショップ　3月のご案内」
http://mbp-japan.com/hyogo/us-bodycontrol/seminar/2663/

※「Cross in the space 観る　語る　踊る　遊ぶ」
　折田　克子によるワークショップとクリエイティブダンスシアターによるパフォーマンス。
（私も踊ります）http://mbp-japan.com/hyogo/us-bodycontrol/service1

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