レッスンは自我を捨てていくこと
自然で明らかな変化
私は、今年1年の間に
人生をぎゅっと凝縮したような多岐に渡る出来事があり
過去にはお会いしなかった多くの方たちにお会いした。
とても不思議な気分だけれど
自分が1歩踏み出したのか、なにものかわからない力に押し出されたのか
前から強く引っ張られたのか、よくわからないが
気付いたら、去年の自分とは全く違う場所にいる。
父が亡くなって、介護や看病がなくなり、大きな心配がなくなったことが
何よりも大きいが、その頃から未知の感覚がある。
自分が変わっていく時なのだなと言う確信のような
経験したことのないような感覚。
これは「決意」ではなくて、もう既に決まっていることに向かって
ごく自然な形で徐々に近づいていく感じがする。
それは1歩後ろと前では進む意識は同じような気がするのに
実際には完全に違うものになっている。
階段の一番下と上では見える景色が違うように
階段の一段は同じ距離で、一番下にいる時は同じ階段しか見えないが
一番上に差し掛かれば、いっぺんに違う景色が広がるようなものかも知れない。
変化は、ものすごく大きな決意をして得るイメージがあるが
変化することが自然である時は
その決意もごく当たり前にそうするのだと微塵も疑わないで
行動しているものかも知れない。
それは緩やかでストレスがないから、気づいたら変わっていた、というものかも知れない。
考えてみれば、今私が一緒にレッスンしている方々は
ごく自然に大きく変化されている。
去年と今年、ひと月前と比べても違っている。
皆さんから、とても大きな力を感じている。
それは自ら自然に変化されているからである。
遠方からわざわざおいでくださる方々もまた同じである。
私個人が感じていることだが
わざわざ遠いところから来て下さる方は、もちろんここまで来て下さることを
決心して来てくださるが、きっと自分がいい方に向く、と思うから
来て下さるのだ。
私に会う前から、既に前を向いていらっしゃる。
その時点で自ら変化されているのだ。
私自身も変化しているから、それが大きなエネルギーになるのだと思う。
前向きのエネルギーが一緒になって、同じ方向に向かうと言うことだろう。
今日は今年最後のレッスンだが、これも遠方からおいで下さるかたとの
パーソナルレッスンである。
いろんなことを考えて、お会いするのでなく、その方をまず感じて見たいと思っている。
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
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