体の意識は向上するもの
上質な大人の成長
大人になると成長が望みにくいと言うのが、おおかたの見方らしいが
大間違いである。
子供は小さい体で生まれ、体の成長と共に知識や知恵を身に付けて
多くのことを経験しながら、大人への階段を上っていく。
大人への階段に頂上はあるか?
これはないんでございます。
果てしなく続いているのでございます。
子供の成長の階段は幅が狭くなだらかで、自然な作りになっている。
一足飛びに行く子も、一歩ずつ確かめて、慎重に上る子もいるが
成長の度合いに合っていて、比較的上りやすい階段である。
ところが大人の階段は上に行くほど幅が広い。
ところどころに木が植わっていたり、川が流れていたり、山がそびえていたりする。
「あら?これはほぼ頂上かしらん?」と思えそうな様相。
人もたくさんいたりして休んでいたり、お茶を飲んでいたり、如何にも居心地のいい空間。
そこで「こんなものよね~」と思ってもおかしくない。
でも・・
まだまだ続きがあるんでございます。
子供の時と違って、次の階段は簡単にみつからない。
目に見えない時だってある。
必死で探せば探すほど、視野は狭くなって見えなくなってくる。
どうやら、いい経験も悪い経験も合わせ呑んで、自分の血肉にしなければ
次の階段の在り処は、現れてくれないようである。
目を三角にして血眼になっていると、駄目らしい。
心にゆとりを持って、ひとつひとつを楽しみながら、でもアンテナは立ててます~
と言う心持になって初めて見えるものらしい。
レッスンを始められて1年になる方がおられる。
なかなか味のある面白い方だが、
「今日も酒かす焼いて食べましたか?」なんて、私にからかわれながら
(この方、酒かすが好物。酒かすを焼いてバターを塗り、はちみつをかけると
得も言われぬ美味しさとかで、しょちゅう召し上がる。その日は細いのにお腹がぽっこり)
休まず、レッスンに通って来られた。
最近の成長は著しい。
身体の重心の位置が高くなっている。
他の方々もどんどん変化されている。
「ちょっと難しいかな?」と思いながら、お教えすることもクリアされていく。
楽しみながらも真剣に踊っておられる姿を見て、嬉しくなってくる。
大人だからこそ、上質の成長が可能だと
私は真剣に思っている。
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
せつこのゆったり自分コントロール