相談機関への患者さんの不満
「視点」
「専門家だから」ということで、それぞれの悩み・症状を取り除いてくれるだろうと素朴に思って相談機関に訪れることでしょう。
それに対してできる限り早く収まり、解決できればと専門家のほうも思います。
悩みとか症状はなくて毎日健康であることに越したことはありません。
でもいつも健康であることはある意味難しいですし異常です。
「なぜその問題を抱えなければならなかったか」という視点で考えてみることもとても大事なことです。
心の問題の多くは人間関係にあります。
家族・学校・職場等での所属内で起こることが多く、その中で一番弱ってしまった人が、自分の問題と同時にそれぞれの集団内の空気・雰囲気・やり方・関係のあり方がおかしいですよ、と警告しているという視点もあります。
違った視点で眺めて見ることは、症状を発している人にとっても、それぞれの集団にとっても転機になることが多いものです。
退治ばかりでなく、受け入れてみると違った関係・方向性が発見できます。