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相談機関への患者さんの不満

2015年9月8日 公開 / 2018年10月30日更新

テーマ:健康

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

「患者さんの不満」

臨床の専門家は、患者さんが相談に来られて、多くは今困っていることを中心に経緯等を話されることを傾聴し、話しやすいように問いかけをしながら全体像をとらえていこうとします。そして「見立て」「方針」を仮設して患者さんと相談しながら方向性を決めていきます。
その中で実際患者さんから聞くことが多いのですが、「カウンセリング₍診察₎を受けたのですけど、聞いてはもらえるけれど、何も言われない」「十分聴いてもらえず、決めつけられた」といった人が案外多いのです。それでも自分である程度考えられる人は、「自分で考えろということか」といろいろ工夫されるのですが、そうでない人は、「結局わからない、それを相談に行ったのに…」と事態は変わらず時間だけが過ぎていく。健康度が落ちているから心身に不都合が出ているわけで相談₍治療₎に来られます。その時に単に聞く₍決めつけ₎だけでは良くはならないでしょう。見立て=流れが示され、心身が停滞しているいくつかの要因を納得できる説明なりを受ければ、方針・方向性にも納得・協力して進んでいけるものと思います。専門家の常識と世間の常識にズレがないような相談機関を探すことは大事なことです。

この記事を書いたプロ

須田泰司

日本臨床心理士資格認定協会の認定プロ

須田泰司(京口カウンセリングセンター)

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