愛知県安城市から家庭教育講演会の感想が届きました
9月21日(木)に三重県明和町立下御糸小学校で「絵本で語る子どもの人権」というタイトルで小3〜6年の児童向けにお話ししました。
その講演会の感想が届きました。
この時の講演会は小3〜6年生の児童向けに子どもの人権についてお話ししたのですが、攻めた話もしました。
どんな話をしたのかというと、「君たちは家でも学校でも叩かれたりしないから体の人権は守られていると言えるんだけど、子どもの心の人権は十分に守られているとは言えないんですね。例えば、嫌で嫌で辞めたくて仕様がない習い事を辞めさせてもらえなかったり、1日の中で遊んだり、ゲームををしたり、好きなことをする時間が30分しかなかったり」
という話をしたんです。
これを子どもさんと保護者の方とが同時に聞かれているわけです。
親御さんの中には「そんなこと言わんといて」という方もおられたんじゃないかなあと思います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
三重県明和町立下御糸小学校 3〜6年の児童対象の人権講演「絵本で語る子どもの人権」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5145297/
《子どもの感想》
・人権講演会で『おこだでませんように』という本を読んでくれました。
読んだ事が無くてどんな話かワクワクしました。
絵本の結末はハッピーエンドで良かったです!
ドラえもんの話など、満さんが考えた詩などみんな違くてみんなのはどんなのかなぁって見に行くのが楽しかったです!
お話をしてくれてありがとうございました!
・絵本が妹ばっかり甘やかされてお兄ちゃんが怒られてばっかりだったのに
保育園で七夕におこだでませんようにと書いてねがいがかなってお兄ちゃんが最後に喜ぶ本ですごく面白かったです。
ずっと座っているのは嫌いだけど長谷川満先生の話が面白くて良かったです。
・七夕の「怒だでませんように」がすごくかわいそうだと思います。
長谷川さんの話の気持ちがすごくわかった。
私はもっと子供のきもちを大人たちに理解して欲しいと思うしわかってるつもりを無くして欲しいなと思います。
《保護者の感想》
・最近子どもの希望に沿い、習い事をやめさせましたので、先生のお話が身に染みて感じました。
なるべく子どもの意見を尊重して、なるべく叱らないように接していきたいと思います。
・今日の講演で、好きなことだけしたらいい。嫌なことはしなくていいとおっしゃっていました。
私は、子どもたちが大人になって社会に出た時に、決して好きなことだけができる世の中ではないと思っています。
その際に、好きなことだけしてきた子どもたちが、どのような対応のできる大人に育つのか。
その辺りをもう少し突っ込んでお話しいただけたら良かったかなと思います。 いいお話でしたが、現実的ではないように感じました。
・出来るだけ子供の思いや、願いを尊重しているつもりですが、自分勝手やワガママとの境目が難しい…と感じる時はどうしたら良いのか教えて欲しいです。
「子どものやりたいことをさせる」ことは簡単なので、子どもがどうすればやりたくないことを気持ちを切り替えてできるようになるのか教えてほしかったです。
・講師の長谷川先生の話し方がとても子供が聞き入りやすい優しい話し方で、子供達がみんな時に笑顔でじっくり話を聞いていてとても良かったと思いました。
子供と生活していく上で、子供が望んでいることが分かっているつもりでも、怒ってしまったり我慢させてしまうことがあります。
子供がこういったことを望んでいることを決して忘れることなく過ごしていかなくてはと改めて思いました。
「好きなことだけしたらいい。嫌なことはしなくていいとおっしゃっていました。」という感想がありましたが、そのように聞こえたんだと思いますが、
僕が言ったのは「君たちが嫌な習い事を辞めたいと言ったり、もう少し勉強を減らして欲しい、もっと遊びたいと自分の気持ちを正直に打ち明けたりすることは君たちが幸せに暮らす上でとても大事なことです。
でも、なかなか言えないよね。言ったら怒られそうやし・・。
(中略)
でも、時代が進んで30年後、40年後の未来の子どもたちは心の人権が守られていると思うんですね。心の人権とは嫌なことは無理矢理やらされない、好きなことやりたいことがもっともっと自由にできる、ということです。では、未来の子どもたちはどんな学校生活、家庭生活を送っているでしょう?それを4〜5人のグループに分かれて想像したり、話し合ってみてください。」
子どもに人権を教えるということは「自分の素直な気持ちを伝えることはいいことだよ。」「そして君たちの意思をできるだけ尊重するようにするのは僕たち大人の義務なんだよ。でも、君が望むことがいつも君にとって最善とは限らない。だから僕たち大人は君たちにとっての最善とは何かを常に考えるし、君の話も聴き続けるよ。」ということだと考えています。