福岡県南筑後ブロックPTA連合会研修会での講演会

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

11月27日(日)は福岡県筑後市にありますサザンクス筑後で講演会がありました。
テーマは「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
聞いてくださるのは会場参加の皆さんとオンライン参加の皆さん、合計1000名以上になるとのこと。



はじめに思春期の発達課題「精神的自立」についてお話ししました。
詳しくはこちら⇨https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5123967/

詩「しあわせになるれんしゅう」




子どもを育てるということは親も自分の心を育てているということなんですね。
自分の心を育てるとは?
それは焦らず「待てる」ようになるということです。
心が未熟な人は待つことが出来ません。
すぐに気持ちが不安でいっぱいになって焦って行動を起こして失敗してしまいます。
子育ても同じですね。
子育ては、この「待つ」練習をさせてもらっているんですね。

プラスの問いかけ、マイナスの問いかけ

子どもの自信とやる気を引き出すためには、もっともっと子どもと対話しなければなりません。
対話とは、お互い対等な立場で意見を出し合い、一人では見つけられなかった解決の糸口を見つけ出す作業のことです。
ですから、まず親と子が対等であるという前提を持って話をしたり、聞いたりしないといけません。
それは親は上から注意・命令・禁止・叱責の言葉を使わず、子どもの話を理解しようとして、そしてまたできる限り子どもの意思を尊重しようとして聞くということです。
そして、それを自然にできるような言葉がけこそがプラスの問いかけです。



子どもに対するプラスの問いかけ

・ どうしたらいいと思う?
・ どうしたら出来るかな?
・ どうしたい?
・ どうして欲しい?
・ 何か手伝えることある?
・ それのいい所ってどこかな?
・ 違う見方できないかな?
・ 相手の立場に立ったらどう見える?
・ 何から始める?
・ どうしたら楽しく出来るかな?
・ 今すぐ出来ることって何かな?

 プラスの問いかけは子どもの考えや気持ちを聞こうとするもので、このように問いかけられると子どもは、自分は大切にされている、認められている、愛されていると感じます。このように感じるとき、子どもは自らの内に宿る『自己成長力』を発揮し、主体的・意欲的に物事に取り組んでいくようになります。


 これに対してマイナスの問いかけは悪かった原因を追求したり相手を責めたりするもので、これは子どものやる気を無くさせるばかりか、親子関係まで悪くしてしまいます。

 

子どもに対するマイナスの問いかけ

・ なんで~するの?
・ なんで~しないの?
・ なんで~したの?
・ もう宿題したの?
・ なんで怒らすの?
・ 何をしなければいけないの?
・ (悪い予想)になったら、どうするの?
・ どこを直さないといけないの?
・ ちゃんとしたの? わかってるの?
・ 何がいけないの?
・ 誰が悪いの?

 マイナスの問いかけをご覧になられてどのようにお感じになられましたか?
 「ああ、マイナスの問いかけばっかりしてるわ」と思われませんか。
 だいたい親というものは子どもの欠点ばかりが大きく見えるものですから、そこを直したくなります。
でもその関わりは簡単にマイナスの関わりになってしまうから注意が必要です。


 
 まずは子どもに普段かけている言葉を意識化し、マイナスの問いかけをプラスの問いかけに変えていく。そうすると親子ともプラス思考、ポジティブ思考に変わってきます。子どもにかける言葉も前向きになってきます。子どもにかける言葉が変わってくると子どもとの関係が変わってきます。そして子どもとの関係が変わってくると子どもが変わってくるのです。


<プラスの問いかけの効果>

1、親子ともプラス思考になる
2、普段の会話が前向きになる
3、親子関係が良くなる
4、家庭が明るくなる
5、子どもへの愛情と尊重を示せる
6、子どもの主体性が育つ
7、子どもの決断力、責任感が育つ
8、子どもの自立を促す
9、親が子どもに依存しなくなる
10、子どもが幸せに生きていける


自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方

下の資料をご覧ください


1番、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)をドラえもんのエピソードや自分自身の体験例をもとにお話ししました。(三重県私立学校保護者会連合会主催の講演会 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124151/

2、そのままを愛する(変えようとしない)

そのままを愛するとは、
やんちゃな子はやんちゃな子のまま、
引っ込み思案な子は引っ込み思案な子のまま、
不登校の子は不登校の子のまま、
そのままを愛するということです。
一言でいいますと「子どもを変えようとしない」ことです。



子どもが不登校になったら、これは親はどうしても直したくなります。
でも本当は直そうとするのではなく、
その不登校のままのその子を愛することこそが
1番の解決の近道です。

私の教え子で中学時代はず〜っと不登校で
高校に入ってからは「学校も部活も楽しい」て言えるまでに
不登校を克服した生徒がいるのですが、
その子に、今不登校で苦しんでいる生徒にアドバイスするとしたら何?
て聞いたんです。
そうしたら

「今は焦らなくていいよ。
 無理に学校に行かなくていいし、
 無理にクラスに行かなくていい。
 また元気になって行こうと思える時があるから。」

「なるほど。さすが不登校経験者やなあ。
 説得力あるわ。
 じゃあ、子どもさんが不登校で悩んでいるお母さんやお父さんに何かアドバイスするとしたら、どう?」

「焦らなくていいですよ。
 今は学校に行けなくても
 クラスに行けなくても
 必ず元気になって行ける日が来ますから。
 それまでは何も言わないで見守ってあげて下さい。」

 こんなふうに私は不登校の生徒から不登校の子にはどう接したらいいかを教えてもらっているんです。

 私が不登校の子たちから教えてもらった不登校を治す魔法の言葉というものがあります。
 それは、
 「ゆっくり休んだらいい」です。

 そういうふうに親に言ってもらえたら本当に安心できるし、親に愛されていると思えるし、自分のことを信頼してもらえてると思えます。
 そして、そう思えたら勇気が出てきて、元気も出てきて、自分のちょうどいいタイミングで学校に行けるということです。

 その後、3番以降を具体的な事例をもとに解説していきました。

 講演の終わりにお一人お一人それぞれ違う100種類の詩をプレゼントしました。

最後にプレゼントする詩

 質疑応答で「100種類の詩を全部、コンプリート(完璧に集める)するにはどうすればいいですか?」という質問がありました。
 プレゼントした詩を気に入ってくださったみたいで、他の詩も全部読んでみたいと思われたそうです。
 昨日、土曜日のセントヨゼフ女子学園での講演会でも、お一人お一人それぞれ違う100種類の詩を喜んでくださる方が大勢おられました。
 今後、詩集も作ってみたいなあと思っています。





        < リンク >

 
 教育講演・人権講演のテーマや内容、お問い合わせについては
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/
 
 



      < 最近行った講演会 >

 2022年12月 舞鶴市立加佐中学校区PTA教育講演会
 「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124631/

 2022年11月 三重県私立学校保護者会連合会研修会
 「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124151/

 2022年11月 舞鶴市立青葉中学校区PTA連絡協議会人権講演会
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5123967/

 2022年11月 高砂市立荒井中学校
 「自分の可能性を開く7つの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5123130/

 2022年11月 和歌山県橋本市立清水小学校
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5122986/

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長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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