愛知県みよし市で私立幼稚園連盟愛知支部様主催の講演会

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 11月27日(水)は愛知県みよし市「文化センター サンアート」で私立幼稚園連盟愛知支部様主催の講演会がありました。

 



 参加してくださるのはPTA役員様や保護者の方々約350名です。





 最初にあるお母さんからの相談をご紹介しました。

 「年長さんで6歳の娘なんですが、
  指吸いをずっとやめられないんです。
  どうすればやめさせられますか?
  もう3歳くらいからずっとなんです。」

 「そうですか・・。
  指吸いをされる時の娘さんの気持ちって
  どんな感じだと思われますか?
  不安だったりするんじゃないでしょうか?」

 「そういえば不安な場面ではいつも指吸いしてるような気がします。」

 「ところで3歳からずっとそのことで悩んで来られて、
  あなたの気持ちはどんな感じですか?」

 「私の気持ちですか?
  なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!
  て思います。
  ずっと言い続けてきましたから。
  あんまり注意しすぎるのも良くないのもわかってはいるんです。
  だけどどうしても気になるし、こだわってしまうんです。」

 「なるほど。
  自分でも注意し過ぎなんじゃないかとも思っている。
  でもこだわってしまう。
  ところで、
  『なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!』
  という言葉、思い。
  これ、娘さん以外の家族の誰かにこのようなお気持ちを
  お持ちではないですか?
  例えばご主人に対してとか・・。」





 「えっ。
  主人に対してはあまりそんな風に思ってはいないんですけれど。
  実はうち、私の両親と同居なんですけれど・・。
  父が会社の社長でワンマンで・・。
  人の話も私の話も全然聞いてくれなくて、
  主人はその父の会社に入ってくれたのですが、
  父とはうまくいってないみたいで・・。
  それで私は主人と父との板挟みというか。
  ・・・・(涙)。」


  なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!

  という思いが実は自分のお父さんへの思いだということに気がつかれました。

 「娘さんの指吸いは実は、あなたのお父さんへの思いの反映なのかもしれませんね。」

  そう言うとその方は少し涙ぐまれ深く思い当たったような表情をされました。

  子どもの問題とばかり思っていたけれど、
  本当は自分の心の問題だった。
  ということはよくあることです。

 子どもの問題で悩まれている方は、一度そのお子さんの気持ちになって考えてみたり、そのお子さんに対する気持ちをお子さん以外の誰かに持っていないか自分に問いかけてみられると意外な所に解決のヒントが見つかるかもしれません。





 詩「しあわせになるれんしゅう」を紹介した後、「親学10か条」の資料をもとに「のび太の結婚前夜」の話、絵本「いいこってどんなこ?」、曲「手紙~親愛なる子どもたちへ~」を紹介しながら子どもを幸せに伸ばすためには何が大切なのかを具体例をもとにお話ししました。







 
7番の「子どもの話を聴く」のところではこんなお話をしました。

 あるお父さんが、その日は早く帰ってこられたので、
 家族みんなで晩御飯を食べようと
 5歳のお兄ちゃんに声かけされたんですね。
 「おーい、晩御飯やで。」
 でも、何度呼んでもなかなか来ません。

 だんだんお父さんも腹立ってきて、
 怒る勢いで椅子から立ち上がった時に
 お母さんが1冊の連絡帳をお父さんに見せられた。

 そこには今日他の子と喧嘩したこと、
 でもその子は手を出さなかったので、
 どちらもケガがなかったということが書かれてありました。

 それでお父さんは怒るのをやめて
 子供部屋に行って、こう声をかけられました。

 「今日、保育園でなんかあったんか?」
 「〇〇くんと保育園で喧嘩したんか?」

 すると、その子は急に泣き出して
 先に相手の子が手を出してきたこと、
 自分はそれでも手を出さなかったこと、
 今でもとても悔しいことを
 泣きながら話しました。

 お父さんはその話をゆっくり聞いてあげたんやね。
 そうするとその子が

 「お父さん、ごめんなさい。
  お父さんが何べんも『ご飯やで』て言うたのに、
  全然行かへんかってごめんなさい。」
 て自分から謝ったんです。

 お父さんは
 「ええよ、ええよ。
  よう我慢したなあ。偉かったなあ。
  さあ、ご飯食べよか。」
 言うて、あとは楽しく家族みんなで晩御飯を食べました。
 めでたし。めでたし。

 というお話なんですが、
 子どもは時に悪い態度を見せる時がありますが、
 そんな時は頭ごなしに叱るのではなく、
 優しく子どもの気持ちを聞いてあげてください。
 子どもも気持ちをわかってもらえたら、
 すっとして、また元の素直な子どもに戻って
 いい雰囲気で楽しい家庭生活が送れると思います。





講演の終わりはこのような言葉で締めくくりました。

 「最後に皆さんにプレゼントがございます。
  レジュメの最後に綴じてある一つの詩。
  これは実はお一人お一人違う詩になっております。
  どうぞお隣の方と見せ合いっこしてください。
  みんな違うでしょ。
  実は今皆さんのお手元にある詩は100種類ある内の1枚なんです。
  100分の1の確率であなたの所にやってきました。
  もし、その詩が皆さんのお心に届いたならこんなに嬉しいことはありません。
  本日は誠にご清聴ありがとうございました。」

  
 みなさん、大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございます。
 またお会いできる日を楽しみにしています。




 
         < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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