静岡県浜松市篠原地区での講演会「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 11月17日(日)は静岡県浜松市『篠原協働センター』で講演会がありました。





 テーマは「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」。
 聞いてくださるのは篠原地区の小中学校に通うお子さんの保護者の方々約100名です。





 「早くしなさい」
 「もう宿題したの?」
 「何べん言ったらわかるの!」
 「いい加減にしなさい!」

 親が子どもにかける言葉の8割以上は注意、命令、禁止、叱責です。
 これら上から一方通行の言葉ではやる気も自信も引き出せません。
 それらを引き出そうと思ったら、
 もっと子どもの立場に立って『対話』しなければいけません。

 では、どうすれば対話できるのか?

 ちょっと例を挙げて説明します。





 中学生くらいになれば「なんで英語なんて勉強しなあかんの?」なんていう子がいます。
 こういう時は子どもに「問いかけ」てみるといいのです。

 「どうしてやと思う?」

 「えっ、海外旅行に行った時に困るからかなあ・・」

 「たぶん英語ができなくても海外旅行はできると思うで。」

 「じゃあ、仕事する時にいるからかなあ・・」

 「そうやなぁ・・、ところで〇〇くんは将来何になりたいの?」

 「スタントマン!ハリウッド映画でやるような国際的なスタントマンになりたい!
  先生!ハリウッドってアメリカやろ。それやったら英語を話せなあかんやんな、先生。」

 「ほんまやなあ。」

 「先生、オレ、英語がんばるわ。」





 このようにして子どもの考えや気持ちを聞こうとして問いかけていくと対話が成立して、そういう対話の中で子どもが自分で答えを見つけていく。
 それは親が一方的に押し付けた意見ではなくて子ども自身が自分で考えて自分で出した結論ですから子どもの行動も変わる可能性大なんですね。

 それだけじゃなくていつもそういう風に子どもの意見を聞こうとして問いかけていると子どもは自分で考えるようになるし、自分で出した結論に責任を持つようになります。つまり子どもの主体性を育むことになるんですね。

 また頭ごなしに叱らずに子どもの気持ちや考えを理解しようとして問いかけることによって、その子に対する愛情やその子を尊重する姿勢を示すことになります。それが親子の信頼関係を築くことにもつながります。

 そういう意味では、今までの注意、命令、禁止、叱責の言葉の代わりにもっと子どもに「問いかけ」ていくようにすればいいのですが、問いかけにもプラスの問いかけとマイナスの問いかけがあります。

 資料をごらんください。


 プラスの問いかけは子どもの考える力や主体性、意欲、能力を引き出します。
 マイナスの問いかけは子どものやる気をなくさせ、親子関係を悪くします。

    <子どもに対するプラスの問いかけ>

・ どうしたらいいと思う?
・ どうしたら出来るかな?
・ どうしたい?
・ どうして欲しい?
・ 何か手伝えることある?
・ それのいい所ってどこかな?
・ 違う見方できないかな?
・ 相手の立場に立ったらどう見える?
・ 何から始める?
・ どうしたら楽しく出来るかな?
・ 今すぐ出来ることって何かな?
・ どうしたの?何かあった?
・ どうしてかな?

    <子どもに対するマイナスの問いかけ>

・ なんで~するの?
・ なんで~しないの?
・ なんで~したの?
・ もう宿題したの?
・ なんで怒らすの?
・ 何をしなければいけないの?
・ (悪い予想)になったら、どうするの?
・ どこを直さないといけないの?
・ ちゃんとしたの? わかってるの?
・ 何がいけないの?
・ 誰が悪いの?

 プラスの問いかけは子どもの考えや気持ちを聞こうとするもので、このように問いかけられると子どもは、自分は大切にされている、認められている、愛されていると感じます。このように感じるとき、子どもは自らの内に宿る『自己成長力』を発揮し、主体的・意欲的に物事に取り組んでいくようになります。





 まずは自分が「マイナスの問いかけ」をいっぱいしているということを意識化する。
 そして意識的に子どもにかける言葉を「プラスの問いかけ」に変えていく。
 そうすると「プラスの問いかけ」をしている皆さんも、されている子どもたちもプラス思考に変わっていきます。
 親子の会話も前向きになってきます。
 子どもにかける言葉が変わると子どもとの関係、親子関係が変わってきます。

 そして子どもとの関係が変わってくると子どもが変わってくるのです。

 実は、やる気を引き出す最大のカギは親子関係にあります。

 では、どういった親子関係が子どもの自信と意欲を引き出すのか、資料をもとに皆さんと一緒に考えて参りたいと思います。




 具体的な実例やエピソード、ドラえもんの「のび太の結婚前夜」の話を紹介しながら「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」についてお話しました。

 講演の終わりには魔女の宅急便でお馴染みの「やさしさに包まれたなら」の曲に乗せてお一人お一人それぞれ違う100種類の詩をプレゼントしました。





 皆さん、熱心にきてくださってありがとうございます。
 またお会いできる日を楽しみにしています。







 
         < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

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 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 長谷川満の見方が変わる相談室
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/471145150.html

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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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