栃木県真岡市立真岡西小学校での講演会「子どもを幸せに伸ばすための親学講座」
7月28日(日)は神戸三ノ宮駅の近く神戸市青少年会館で
「ヤングアメリカンズin神戸10周年ワークショップ振り返り会&子育て座談会with長谷川満」
がありました。
ヤングアメリカンズのワークショップに参加された親子さんやスタッフ、ボランティアの方、全部で15人くらいでした。
主にこの資料をもとにお話ししました。
8番の「人からほめられよう、認められようとしない」が意外な感じがするらしく、「どうしてですか?」と質問がありました。
それに対してこんなふうにお答えしました。
「自己肯定感というのは、自分で自分を肯定できている、または自分にOKを出せている状態なのでそんなに他者からの承認や賞賛を必要としないんですね。他者からの承認や賞賛がないと不安なのは自分で自分を肯定できていないからこそ、他者からの肯定(承認や賞賛)でそれを穴埋めし安心しようとしているということです。
何かを決めるときに、自分がそれを好きだからとか、それをやりたいからやれる人は自己肯定感が高い人です。
逆に、人から見てどう見えるだろうかを判断基準の中心に置いてしまっている人は自己肯定感が低い人です。
ですから、まずは自己肯定感を高めたいのであれば『人からほめられよう、認められようとしない』ということが大事です。
そういうクセや判断基準をやめるということです。」
10番の「子どものことは子どもに任せる」のところで「不登校の子であれば学校に行く、行かないは子どもに任せるということです。」と説明したところ、「自分は不登校の子どもにそのようにしたけれど、そのせいでその子は1年間学校に行かなかった。とても苦しかった。先のことを考えて不安だった。」とおっしゃる方がおられました。
「不登校の子どもっていうのは、親が学校行けって言おうが言うまいが、そんなことは関係なく、その子が行こうと覚悟ができたら行くし、覚悟が決まらなければ親が何を言おうが言うまいが学校には行きません。だから、あなたがそう言ったからその子は1年間学校に行かなかったのではなく、逆にそう言ってもらえたから1年で学校に戻れたとも考えられなくはないんですね。まあ、そんなことに関係なく1年かかったとも言えますし。
ところで、あなたは『不安だった』とおっしゃいましたが、不登校になっているということは子どもも学校に行くことに不安を感じていたということではないでしょうか。不登校というのは親も子も両方とも不安なんです。でもあなたが『学校に行きたくないのであれば行かなくてもいいよ』と言ってあげたことによって子どもさんの不安は軽減されたと思います。その分、あなたの不安は大きくなった。あなたが子どもさんの不安の分まで引き受けてあげたからです。それは親の大きな愛情だと思います。その1年間、苦しかったと思います。不安だったと思います。でも、それはあなたが子どもさんの分の不安を引き受けてあげたからこその苦しみだったのではないでしょうか。そう思うと、その時子どもさんの不安をとってあげられて、あなたはちゃんと親の深い愛情で子どもさんを守ってあげられた。そう考えてみることはできませんか。」
そのようにお答えしました。
他にもいっぱい子育ての悩みが出て、それでその一つ一つに真剣に向き合って回答しました。
とっても濃い時間になりました。
本「あなたも子どももそのままでいい」(500円税込)も皆さん買ってくださいました。
またお会いできる機会が来ることを楽しみにしています。
< リンク >
講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
https://www.kouenirai.com/profile/3820
システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm
教育講演・人権講演のテーマや内容については
http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/
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