講演「自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」@徳島県こまつしま健祥会認定こども園

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 2月16日(土)は徳島県小松島市まで車で講演に行ってきました。

 会場はこまつしま健祥会認定こども園さんです。
 聞いてくださるのは保護者の方や地域の方をはじめたくさんの方が参加してくださいました。
 約130名くらいの方が聞いてくださいました。

 テーマは「自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」。






 
 下の資料をもとに
 どのようにすれば子どもの自己肯定感を育むことができるのか、
 実例や具体例、絵本やドラえもんのエピソードを取り入れてお話ししました。





 7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)のところでは、「手紙 〜親愛なる子どもたちへ〜」という曲を聞いてもらったあと、このようにお話ししました。

 子どもは生まれるときに親に3つのプレゼントを持って生まれて来ます。
 1つ目は「愛する喜び」。
 2つ目は「愛される喜び」。
 3つ目は「愛する者どうしが共に暮らす喜び」。


 1つ目、愛する喜びからお話しさせていただきます。
 親は子どもを持って生まれて初めて自分の命より大切なものがこの世にあることを知ります。
 もし今の子どもたちに出会うことがなかったら、こんなに暖かくて美しい感情を持つことはなかったと思います。
 これは愛する喜びを子どもたちからプレゼントされたんですね。


 2つ目、愛される喜び。
 子どもはどんなお母さんでも愛します。
 顔は関係ありません。
 美人であろうが美人でなかろうが、
 子どもにとっては自分のお母さんが世界一です。
 性格も関係ありません。
 社交的であろうが引っ込み思案であろうが、
 自分のお母さんが一番いい。
 たとえ怒りっぽくても自分のお母さんがいいんです。
 皆さんもお子さんを叱られることが多いと思います。
 それでもいいんですよ。
 大切なのは怒らないように我慢することではなくて、
 ガミガミ怒るこの自分を、 
 理不尽にも八つ当たりしているこの自分を、
 子どもたちはその度に許し、
 変わらずに愛し続けてくれているということに気がついて
 それを忘れないということです。





 子育ては不安と悩みと自己嫌悪の連続です。
 時にはイライラして子どもに言ってはいけない言葉も言ってしまう時もあるでしょう。
 言ってはいけない言葉とはどんな言葉か?
 それは子どもの存在を否定する言葉です。
 
 「こんな子いらん!」
 「消えて」
 「あんたなんか大っ嫌い!」

 そういう言葉です。

 でも、そういう言葉が思わず出てしまう時もあります。
 あるお母さんもついイライラから
 「あんたなんか大っ嫌い!」って言ってしまいました。
 その言葉を聞いたその子は目にいっぱい涙を浮かべて、
 一直線にお母さんのところに走ってきて、
 お母さんの足を抱きしめて
 こう言ったんです。

 「ママ・・、だいすき・・、ママ、だいすき、だいすき・・」

 「嫌い」って言ったら「こっちも嫌いやわ」となるのが普通でしょ。
 でも子どもの愛は違うんです。
 嫌いって言っても「だいすき、だいすき」と言って抱きしめてくれる愛なんです。
 もし、この世に神様の愛があるとしたらそれは子どもが親に向ける愛です。
 無条件なんですね。

 だからいくら理不尽に怒っても「抱っこ」って言うでしょ。
 あれはあなたを抱きしめてくれているのです。
 たとえ冷たく突き放そうが、口汚く罵しろうが、
 夜になったら「ママと寝る」って言うでしょ。
 子どもはその度に許し、変わらずに愛し続けてくれているのです。

 また子どもはどんなお母さんも無条件で信頼しています。


 子どもはその身とその命を全て母親に委ねます。
 その命もその体もその育て方も全てあなたに預けます。
 100%無条件で信じています。
 信じられる理由があるから信じているのではありません。
 理由は一つもない。
 理由がなくても信じる、それが信じるということです。
 だからこそ信じるということは尊いのです。
 子どもは身をもってそれを教えてくれているのです。

 かつてこれほどまでに純粋に、無条件に、愛され、信じられ、必要とされたことがあったでしょうか。もし今の子どもたちに会わなければこんな風に「愛される喜び」を感じることはなかったと思います。これは子どもたちから「愛される喜び」をプレゼントされたんですね。


 3つ目、愛する者同士が共に暮らす喜び。
 これを別名「幸せ」と呼びます。
 みなさん、結婚される方に「お幸せに!」と言いますね。
 どうしてそう言うのでしょう。
 それはこれから愛する者同士が共に暮らすからです。
 みなさんはもう既に愛する子どもたちと共に暮らしていらっしゃいます。

 「幸せはなるものではなくて気づくもの」

 大切なのはこれから幸せになろうと努力することではなくて、
 今すでに幸せであったと気づくことなんだと思います。
 
 
 そのようにお話ししました。





 子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
 賢いお母さんや強いお母さんに育ててもらいたいのでもありません。
 あなたに育ててもらいたいのです。

 子どもはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、
 あなたのもとに生まれてきました。

 ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。

 だけどママには笑っていてほしい。幸せでいてほしい。

 笑うためには許すことが必要です。
 誰を?
 自分をです。
 皆さんにも欠点があると思います。
 その欠点を責めることなく、許してください。
 そして自分の欠点を許したように、
 ご主人や子どもさんの欠点も許してあげてください。
 そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
 そうして皆さんが許しあって、笑いあって、幸せに暮らしていかれることを心より願っています。

 本日は誠にご清聴ありがとうございました。

 そうご挨拶した後、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」の曲にのせてお一人お一人それぞれ違う150種類の詩をプレゼントしました。
 




 講演会の後、主催者様のご厚意で拙著「あなたも子どももそのままでいい」(税込500円)の書籍販売をさせていただきました。





 みなさん大変熱心に聴いてくださいました。
 本当にありがとうございました。





        < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
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 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html

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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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