大阪府茨木市 中穂積敬愛保育園での講演会「子どもからの3つのプレゼント」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 12月8日(土)は午前中、大阪府茨木市にある中穂積敬愛保育園で講演会でした。

 



 演題は「子どもからの3つのプレゼント」。

 聞いてくださるのは若いお父さん、お母さんがた約60名です。

 



 
 まず最初に詩「しあわせになるれんしゅう」を紹介しました。

 


 
 次に「親学10か条」の資料をもとに実際あった事例やエピソード、絵本などを使ってわかりやすくお話ししました。



 
 7番の「子どもの話を聴く」のところではこんなお話をしました。

 あるお父さんが、その日は仕事から早く帰ってこられたので、
 家族みんなで晩御飯を食べようと楽しみにしておられたんですね。
 それでお料理もテーブルに全部並んで、「さあ、みんなで食べよか」
 と思ったら上の5歳のお兄ちゃんだけ、まだ子供部屋で遊んでいたので
 声かけされたんですね。
 「おーい、晩御飯やで。」
 でも、なかなか来ない。
 「おーい、晩御飯やで。」
 2回目声かけても来ない。
 3回目お父さん子供部屋に行って「晩御飯やで。」と声をかけられた。
 それでもなかなか来ない。
 だんだんお父さんも腹立ってきて、
 怒る勢いで椅子から立ち上がった時に
 お母さんが1冊の連絡帳をお父さんに見せられた。
 そこには今日他の子と喧嘩したこと、
 でもその子は手を出さなかったので、
 どちらもケガがなかったということが書かれてありました。
 それでお父さん怒るのをやめて
 子供部屋に行って、こう声をかけられました。
 「今日、保育園でなんかあったんか?」
 「〇〇くんと保育園で喧嘩したんか?」
 すると、その子は急に泣き出して
 先に相手の子が手を出してきたこと、
 自分はそれでも手を出さなかったこと、
 今でもとても悔しいことを
 泣きながら話しました。
 お父さんはその話をゆっくり聞いてあげたんやね。
 そうするとその子が
 「お父さん、ごめんなさい。
  お父さんが何べんも『ご飯やで』て言うたのに、
  全然行かへんかってごめんなさい。」
 て自分から謝ったんです。
 お父さんは
 「ええよ、ええよ。
  よう我慢したなあ。偉かったなあ。
  さあ、ご飯食べよか。」
 言うて、あとは楽しく家族みんなで晩御飯を食べました。
 めでたし。めでたし。
 というお話なんですが、
 その時お母さんが連絡帳をお父さんに見せなかったら、
 お父さんは大きな声で叱ってしまって、
 すごいイヤな空気で晩御飯食べなあかんことになっていたと思うんです。
 一呼吸おいて、
 「どうしたん?何かあったん?」と
 優しく声かけるだけで、その後の展開はまるで変わってきます。
 子どもは時に悪い態度を見せる時がありますが、
 そんな時は頭ごなしに叱るのではなく、
 優しく子どもの気持ちを聞いてあげてください。
 子どもも気持ちをわかってもらえたら、
 すっとして、また元の素直な子どもに戻って
 いい雰囲気で楽しい家庭生活が送れます。


 そのあと曲「手紙 ~親愛なる子どもたちへ~」を聞いてもらってから
 子どもからの3つのプレゼントのお話しをしました。

 子どもは生まれるときに親に3つのプレゼントを持って生まれて来ます。
 1つ目は「愛する喜び」。
 2つ目は「愛される喜び」。
 3つ目は「愛する者どうしが共に暮らす喜び」。
 
 講演の終わりにお一人お一人それぞれ違う100種類の詩をプレゼントしました。

 講演後、園長先生のご厚意で拙著「あなたも子どももそのままでいい」(税込500円)の販売をさせていただきました。

 みなさん、大変熱心に聞いてくださいました。ありがとうございます。
 またお会いできる日を楽しみにしています。


この講演会の感想


 講演会、ありがとうございました。

 小学校入学を控えた子供の親として、学童の預け先やお稽古事、子供の将来を考えた時、今自分が親としてどんな教育や環境を用意してあげられるのか。理想と現実のギャップに悩んでいた時期でした。

 "子供の幸せのため"と、少し肩に力が入り過ぎていたのかもしれません。与えようとするのではなく、子供からの愛を受け入れてくださいという言葉はとても心に残りました。

 そして私が最後に頂いた詩は、幸せになるには、努力するのではなく感謝すること、といった内容のものでした。心の靄が晴れたように思いました。

 ありがとうございました。

Posted by at 2018年12月10日 08:04
(ブログ「長谷川満の親学講座」に寄せられたコメント欄より)
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/463120902.html





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