たつの市立揖西西保育所での講演会「子どもからの3つのプレゼント」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 11月10日(土)は午前中、たつの市立揖西西保育所で講演させてもらいました。
 聞いてくださるのは乳幼児をお持ちの保護者の方約40名です。
 演題は「子どもからの3つのプレゼント」。





 日本には「七つまでは神のうち」という言葉があります。
 7歳までの子どもというのは人間よりも神様に近い存在だという意味です。
 そう言われてみれば子どもって時々すごい一言を言う時がありますね。
 今からお話しするのはそんなすごい一言を言ったお子さんのお話です。

 あるお母さんが3歳の子どもさんのトイレトレーニングをしてはったんやね。
 その子は大分しっかりしていて、言葉もはっきりしているし、トイレもすぐにできそうなんですけど、なかなか思うようにはいかなかったんですね。
 それである日、その子がまた失敗してしまった時にお母さんがこうおっしゃったんです。

 「なんでオシッコて言えへんの!上手におしゃべりできのに!その口は何のためについてるの!」

 その子は泣きながらこう言ったんです。

 「ママ・・」

 「えっ? ママが何!?」

 「ママって言うためについてるの・・」

 その言葉を聞いた途端、お母さんは頭が真っ白になり、涙が溢れてきたそうです。

 「そっかー、そっかー・・。ママって呼んでくれるためについているんだ・・」

 そのお母さんにとってその言葉は忘れられない言葉になったそうです。

 皆さんは今、そういう子どもたちの愛に包まれていらっしゃるんですね。

 子育てというのは子どもを育てているようで、親も子どもから育ててもらっているんですね。

 今、皆さんは子育てを通じて何を学んでいらっしゃるのでしょう?

 それは個人個人で違うでしょうけれど、共通した課題というのもあります。

 ここにおられる方全員、子育てを通じてこれを学ばれています。


 それは「待つ」ことです。


 では最初の資料「詩 しあわせになるれんしゅう」をご覧ください。








 子育ては「待つ」練習なんですね。

 急いてはことを仕損じるって言うでしょ。

 人を育てるのが上手い人、名コーチや名監督はみんな「待つ」のが上手です。

 待てない人は運をつかむのも下手です。
 
 「残り物に福がある」て言うでしょ。

 だから物事を成就したり、幸せになりたいと思ったら「待つ」ことができないとダメですね。


 そうお話しした後、「親学10か条」の資料をもとに色々な事例やエピソード、絵本を紹介しました。


     < 親学10か条 >

  1、 子どもの自己成長力を信頼する。
    (信じて待つ)
                  
  2、 ありのままを愛する。
    (そのままのあなたが大好き)

  3、 子どもを尊敬する。
    (もうすでにあなたは素晴らしい)

  4、 子どもを親の思い通りに育てようとしない。
    (自然にお任せする)*子どもは親の作品ではない

  5、 子どもの思い、ペース、自由を大切にする。
    (あなたはあなたのやりかたで、あなたのペースで)

  6、 家族が仲良くする。
    (許し合う、笑い合う、かたいことは言わない)

  7、子どもの話を聴く
    (関心を持つ)

  8、子どもの存在を喜ぶ。
    (生まれてくれてありがとう)

  9、 親が幸せである。
    (笑顔と感謝を持って暮らす)

  10、家をのんびりできる場所にする。
    (心が安らぐ居場所)
 



 2、ありのままを愛する(そのままのあなたが大好き)ではこんなお話をしました。

 「ありのままを愛する」とは、やんちゃな子はやんちゃな子のまま、引っ込み思案な子は引っ込み思案な子のまま、そのままを愛するということです。

 それは子どもを変えようとしないということです。

 欠点もある、ダメなところもある、だけど自分は「そのままの自分で愛されている」
 そう思えることが子どもにとってどんなに嬉しくてどんなに幸せでどんなに自信がつくことでしょう。

 「そのままのあなたが大好き」

 これは親が子どもに贈ることができるプレゼントの中でも最高のプレゼントです。
 これこそが自己肯定感です。

 そうお話しした後、絵本「いいこってどんなこ?」を紹介しました。








 この絵本はあることで大変有名です。
 おねしょがピタリと止まる「おねしょを止める魔法の絵本」と呼ばれています。





 子どもの問題の80%以上は愛情伝達不足で起こっております。
 愛情不足ではありません。
 愛情はあるのです。
 でもその愛情をちゃんと言葉やスキンシップで子どもに伝えているでしょうか。
 
 1日1回は「今のそのままのあなたが大好きよ」言葉とスキンシップで伝えてあげてください。

 そのあと「子どもからの3つのプレゼント」のお話しをしました。

 「愛する喜び」

 「愛される喜び」

 「愛する者どうしが共に暮らす喜び」





 講演の最後にこのようにお話しをしました。

 子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
 子どもたちはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、あなたのもとに生まれてきました。ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。

 そしてキロロの「未来へ」の曲と共にお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。





 皆さん、熱心に聞いてくださいました。
 本当にありがとうございます。
 また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。





         < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

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 http://www.hariat.co.jp/ksg/

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 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html
 

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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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