岐阜県多治見市立滝呂小学校での講演会「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方」
今この絵本を読んでいます。
1854年、当時のアメリカ大統領ピアスはインディアンの大首長シアトルに父祖代々の土地を売り渡すよう要求しました。
その要求を受け入れざるを得ないシアトルはアメリカ大統領に伝えて欲しいと一つのスピーチを行いました。
「はるかな空は 涙をぬぐい
きょうは 美しく晴れた。
あしたは 雲が 空をおおうだろう。
けれど わたしの言葉は 星のように変わらない。
ワシントンの大首長が 土地を買いたいといってきた。」
「大地は わたしたちに属しているのではない。
わたしたちが 大地に属しているのだ。」
僕は10年ほど前、これらの言葉をある新聞広告で目にしました。
この絵本の存在を知る前です。
大変共感を覚え、感銘を受けたのを覚えています。
そして拙著「あなたも子どももそのままでいい」にそのことについて書きました。
実は去年の暮れから、この2冊の詩集を興味深く読んでいました。
これらには奈良少年刑務所の受刑者の方々の詩が載っています。
作家で詩人の寮美千子さんの『詩の授業』を通して、重大な罪を犯した少年たちがいかにして硬い心の鎧を脱ぎ、詩を作ることや仲間の詩を聞くことを通して自分の内面にある愛や優しさを発見していくかが書かれてあります。
今年早々、これら2冊の著者である寮美千子さんとフェイスブックで知り合い、絵本「父は空 母は大地」の訳者の方が寮美千子さんであることを知りました。その偶然に驚きました。
寮さんも僕の「あなたも子どももそのままでいい」を読まれて、そこにシアトル首長の言葉を見つけられて驚かれたそうです。また本に書かれてある内容に共感していただき、このようにFBで僕の本を推薦までしてくださいました。
あらゆるものが つながっている。
わたしたちが この命の織物を 織ったのではない。
わたしたちは そのなかの 一本の糸に過ぎないのだ。
絵本「父は空 母は大地」の中の言葉です。
中島みゆきさんの「糸」の歌詞を思い出します。
逢うべき糸に 出逢えることを
人は仕合わせと呼びます
「仕合わせ」とは、偶然の良きめぐり合わせのことを言います。
今年は是非、寮美千子さんとお会いして奈良少年刑務所で実践されていた「社会性涵養プログラム」の話をお聞きしたいと思っています。
この「社会性涵養プログラム」は犯罪少年の更生だけにとどまらず、子どもの教育全般、そして家庭の幸せの向上につながる大きな可能性を秘めています。これは非行やいじめの予防にもつながるものです。
寮美千子さんとの出会いが、多くの子どもたちや多くのご家庭の「仕合わせ」につながればいいなあと思っています。
もし「社会性涵養プログラム」について興味がおありでしたら上記の2冊の詩集「空が青いから白を選んだのです」「世界はもっと美しくなる」をお読みください。その素晴らしさを理解していただけると思います。
良き出会いが人生の「仕合わせ」を作っていきます。
星と星とが
つながって
星座が生まれる
音と音とが
つながって
音楽が生まれる
心と心が
つながって
仕合わせが生まれる
by はせがわみつる
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2017年12月1日で家庭教師システム学院は30周年を迎えることができました。
子どもは「大人との信頼し合える関係」を通じて、主体的、意欲的に取り組むことを学びます。
それは学力向上だけでなく、不登校や発達障害の子どもたちを援助する力にもなると考えています。
これからも「ドラえもん」のように、一人ひとりの子どもに寄り添い、学習のお手伝いをしていきます。
家庭教師という素晴らしい仕事に感謝します。
これからもよろしくお願いいたします。
2017年12月2日
家庭教師システム学院 代表 長谷川満