講演「子どもが伸びる!自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」 明石市民会館
8月22日(金)は午後2時から3時半まで、たつの市御津やすらぎ福祉会館で講演会がありました。
演題は「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」です。
聞いて下さるのは民生委員の方や地域の方です。
以前、公共広告機構のCMで
「命は大切だ。命を大切に。そんなこと何千何万回言われるより『あなたが大切だ』。誰かがそう言ってくれたら、それだけで生きていける。」というのがありました。
今、子どもたちに最も必要なメッセージとは『あなたが大切だ』という心からの言葉や関わりではないでしょうか。
でも口でいくら「あなたが大切」と言っても、本当に子どもを大切にしていなければ伝わるものではありません。
では、子どもを大切にするとはどうすることでしょうか。
誤解を恐れずに申し上げると、子どもを大切にするとは「子どもの気持ちを大切にする」ということです。
親は自分では子どもを大切にしているつもりでも、本当は「自分の子どもへの願い」を大切にしてしまっていることが往々にしてあります。気がつけば、子どもの気持ちより親である自分の願いだとか不安だとか、そういう自分の思いを優先してしまっているということはよくあることです。
それは子どもを大切にしているのではなく、自分の思い、つまり自分の方を大切にしてしまっているんですね。
だから、まず子どもの気持ちを聴くということが大切です。
その時に途中で、それは違うとか、あなたは間違っているとかと言って説教モードに入ってはいけません。口を挟まず最後まで聴く。できれば子どもの気持ちに寄り添うように共感的に聴くということが大事です。
今回は講演の中でビートルズの「 Let it be 」を聞いてもらいました。
「 Let it be 」、直訳すれば、そのままでいい。
子どもを変えようとするのではなく、そのままの子どもを愛すること。
それこそが子どもを大切にするということではないでしょうか。
あなたが大切だということは、あなたの弱さも大切だということです。
あなたの弱さも大切なあなたの一部だということです。
人は支え合って、助け合って生きています。
それは人間が強いからではなく弱いからなのです。
弱さとは否定されるものではなく、むしろ人と人が助け合って、つながり合って生きていくための大切な要素なのではないでしょうか。人間の社会は、実は弱さに支えられてあるのです。
弱さは恥ずべきものではありません。
自分の弱さを認め、受け入れたとき、それは「思いやり」や「他者を許す力」へと変容します。
そしてそれを持つことが出来てはじめて『いのちの大切さ』を伝えることが出来るようになるのだと思います。
最後に「弱さという贈りもの」という詩を朗読してこの講演を終えたいと思います。
詩「弱さという贈りもの」
神さまは人間を弱くおつくりになりました
みんな仲良くするようにと
淋しくないようにと
わざと弱くおつくりになりました
助け合って 補い合って
笑い合って 暮らせるようにと
わざと弱くおつくりになりました
自分の弱さを知って
自分の弱さを許せたら
許せないものはなにもない
(はせがわみつる)
講演のあと、小田和正さんの曲「たしかなこと」にのせて、お一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。
主催者様のご厚意で本(「あなたも子どももそのままでいい」)の販売もさせていただきました。
お蔭さまで完売しました。ありがとうございました。
参加していただいた皆様、熱心に聞いていただきありがとうございました。
お世話いただいたたつの市役所の職員の皆さん、ありがとうございました。
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