兵庫県加古川市立氷丘南幼稚園での講演会 「あなたのままで100点満点」
6月12日は午後1時30分から岡山ふれあいセンターで講演会がありました。
タイトルは「子どもを幸せに伸ばすための親学講座」。
聞いて下さるのは岡山県備前地区の幼・小・中のPTA役員さん約280名です。
最初に詩「あいってなあに?」の誕生秘話をお話ししました。
みなさん、ヘレン・ケラーってご存知ですか。
アメリカ人女性で目も見えない、耳も聞こえない、そんな障がいを乗り越えてハーバード大学に合格され、その後は障がい者福祉のために世界中を講演してまわられた方です。
彼女が障がいを持ちながらも、どのようにして学び、その才能を開花させていったのか、
そこには一人の素晴らしい家庭教師アン・サリバン先生の存在がありました。
サリバン先生のその深い愛情と根気強い指導のお蔭でヘレンは「知ることの喜び」を得てその才能を開花させていくのですが、
ある日サリバン先生はヘレンに「愛」を教えようとされます。
しかし目も見えない、耳も聞こえないヘレンにとって、物事を知る手がかりは「触る」ことだけです。
触ることのできない「愛」をヘレンに伝えることは至難の業なのです。
サリバン先生はこんなふうに指文字でヘレンに語りかけられます。
「ヘレン、雲は触ることは出来ないけれど雨は触れるでしょう。雨は乾いた大地を潤し、草や木や花を育てるでしょう。愛も雨のようなものなのよ・・」
でも、どんなに言葉を尽くして伝えようとしてもヘレンにはわかりません。
サリバン先生は自分の無力さに涙されます。
そしてその涙の一滴がヘレンの手のひらに落ちた時、ヘレンには愛が何であるかがわかったというのです!
私はその話に大変感動をしまして、自分だったら幼い子どもたちにどんなふうにして愛を伝えるだろうかと考えました。そして生まれたのがこの詩です。ちょっと読んでみます。
詩「あいってなあに?」
おひさまがでると
あかるくなるでしょ
おひさまがでると
あたたかくなるでしょ
あなたといると
あかるくなるの
あなたといると
あたたかくなるの
(はせがわみつる)
愛とは人の心を明るくするものです。愛とは人の心をあたたかくするものです。
その愛をあなたが私に持ってきてくれた。
そんなふうに愛を伝えられたら素敵だなあとの思いからこの詩が生まれました。
そのあと「無為の子育て」や「親学」についてお話しました。
無為の子育てとは『はからい心』を捨て、「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていきましょう。それが一番楽で、一番幸せで、一番子どもが伸びる子育てです。」というものです。
親学では「子どもをどう育てればいいか」とは問いません。
親である私たちがどうあろうとするのか、と自分に問いかけていこうとするものです。
子どもを変えようとするのではなく、親である私たち自身の心のありようを見つめ直していこうとするものです。
そのように説明したあと「親学10か条」の資料をもとにあたたかくて信頼し合える親子関係について一緒に考えていきました。
今日の講演会に参加して下さった皆さん、ありがとうございました。
またお会い出来る日を楽しみにしています。
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