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コラム

講演『自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方』

2013年9月15日 公開 / 2014年8月1日更新

テーマ:教育・人権講演会

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 今日は午後1時半から加古川ウエルネスパークで講演がありました。
 加古川市が主催されている家庭教育セミナーの第3回目の講師として呼んで頂きました。


左の女性は手話通訳の方です。



 最初に「ドラえもん」の「のび太の結婚前夜」の話をしました。

  明日はついにのび太くんとしずかちゃんの結婚式。
 しずかちゃんの家では最後に家族水入らずの食事会が開かれました。
 その食事会も終わり、最後にパパにお礼のあいさつをしようとするしずかちゃん。
 でも、うまく言葉にできず、ただ「おやすみ」と告げただけで部屋を出て行ってしまいました。
 それを見ていたドラえもんは、思っていることは何でもしゃべってしまうという秘密の道具『正直電波』を取り出し、しずかちゃんに照射します。
 すると、しずかちゃんはすぐさま部屋に戻ってきて、こう言い出すのでした。

しずか「パパ、あたし、およめにいくのやめる!」

パパ 「ええっ!!」

しずか「あたしが行っちゃたら、パパさびしくなるでしょ」

パパ 「そりゃあ、もちろんだ」

しずか「これまで、ずぅっと甘えたりわがまま言ったり・・・、
    それなのに、あたしのほうは、パパやママになんにもしてあげられなかったわ」

パパ 「とんでもない。君はすばらしい贈り物を残していってくれるんだよ」

しずか「贈り物? あたしが?」

パパ 「そう。数え切れないほどのね。
    最初の贈り物は、君が生まれてきてくれたことだ。
    午前3時ごろだったよ。君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。
    あんなに楽しい音楽は聴いたことがない。
    病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、
    頭の上はまだ一面の星空だった。
    この広い宇宙の片すみに、ぼくの血を受け継いだ生命がいま、生まれたんだ。
    そう思うと、むやみに感動しちゃって、涙が止まらなかったよ。
    それからの毎日、
    楽しかった日、
    満ち足りた日々の思い出こそ、
    君からの最高の贈り物だったんだよ。
    少しぐらいさびしくても、想い出があたためてくれるさ。
    そんなこと気にかけなくていいんだよ」

しずか「パパ・・」

パパ 「のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。
    あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。
    それが人間にとって一番大事なことなんだからね。
    彼なら、間違いなく君を幸せにしてくれるとぼくは信じているよ。」

 のび太とドラえもんは泣きながらパパの言葉を聞いていました。
 そして安心して今の時代に戻ってきました。
 というお話なんですけれど、実は先週の土曜日、娘の結婚式だったんですね。
 結婚式ってね、必ず小さい頃の写真がね、スライドで音楽やナレーションと一緒に流れますね。
 あれ見てたらね、幼い頃の子どもたちの横に笑顔の若い妻と僕がいるんですね。
 「ああ、あの時は楽しかったなあ・・
  ああ、あの時は幸せやったなあ・・」
 て思い返しますと、しずかちゃんのパパが言うように子どもから幸せをもらってたんやなあ、
 今までありがとう、って思ったら涙があふれてきて・・

 親になりますとついつい子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかと『与える』ことばかりに目がいきがちですが、本当は子どもが持ってきてくれた愛や喜びや幸せを『受け取る』ことの方が何倍も大事なんじゃないかと思うんです。

 親は勘違いしてしまうんです。
 親が子どもを幸せにしてやらないと、と思ってしまうんです。
 でも逆なんですね。
 子どもが親にいっぱい幸せを与えてくれているんですね。
 親は幸せをもらっている側なんですね。
 そしていっぱい幸せをもらったらいいんですね。
 幸せな親が幸せな子を育てます。
 そうして子どもに幸せを返していったらいいんですね。

 そんなふうにお話しした後、「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」をレジュメをもとに具体例をまじえながらお話ししました。

 < 自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方 >

 1、幸せを受け取る

 2、そのままを愛する(変えようとしない)

 3、子どもの善さを見る(尊敬する)

 4、話を聴く(口を挟まず最後まで)

 5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)

 6、信じて任す

 7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)


 講演の中でスキマスイッチの大橋卓弥さんの曲「ありがとう」を聞いてもらいました。

 最後に「一生けんめい」子育てに頑張られている皆さんにエールを送る意味で、詩「一生けんめい」を朗読させていただいてこの講演を終えたいと思います。
 
     「一生けんめい」

     泣いたり、笑ったり
     
     喜んだり、心配したり

     怒ったり、謝ったり

     ぜんぶ楽しかった


     子育てって生きることだった


 そのあと指田郁也さんの「花になれ」の曲にのせて108種類のそれぞれに違った詩を皆さんにプレゼントしました。

 今日講演会に来て下さった皆さん、本当にありがとうございました。
 心より感謝しております。


 追記:第34回ペアレントセミナーのお知らせ
    12月29日(日)午後2:20~3:50
    加古川総合庁舎1階『かこむ』にて
    参加費無料。どなたでも参加できます。
    講師:長谷川満
    テーマはまだ未定です。




 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

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この記事を書いたプロ

長谷川満

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

長谷川満(家庭教師システム学院)

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