兵庫県加古川市立別府町幼稚園での講演会「子どもからの3つのプレゼント」
昨日は、氷丘南幼稚園に講演に行ってきました。
タイトルは「あなたのままで100点満点」。
ふれあい保育で来られていたお母さんと幼稚園の保護者の希望者の方が対象です。
まず最初に詩「 子どもに求めるのではなく 」を読みました。
子どもに失敗させないようにする親ではなく
失敗した子どもを暖かく包んでやれる親でありたい
子どもを正しく導いていける親ではなく
子どもと共に学び、成長していける親でありたい
子どもの将来のためと心を鬼にする親ではなく
元気が一番、と仏の顔で笑っている親でありたい
あなたのためにと自分を犠牲にする親ではなく
あなたがいてくれるからと子どもに感謝する親でありたい
子どもにたくさんのことを与えてやれる親ではなく
子どもから喜びや幸せをいっぱい受け取れる親でありたい
こうあってほしいと子どもに求める親ではなく
自分はどうありたいのかと自らに問う親でありたい
by はせがわみつる
この詩は世間でいわれる「いい親」「立派な親」「正しい親」にではなく、僕自身がどんな親でありたいのかを書いた詩です。
皆さんは別にこんな親になる必要ないんですよ。
僕がこんな親でありたいと思って書いただけなんですから。
皆さんは皆さんの思う「こんな親でありたい」でいいんです。
親のありかたに正解なんかないのですから、それぞれがそれぞれでいいんです。
僕がこの詩で皆さんに提案したいのは
「子どもに求めるのではなく」
自分は親としてどうありたいのか、
子どもとどんな親子関係を作っていきたいのか、
そう自分に問うていくところにこそ
親としての成長もあるし、
「自分らしい子育て」も見えてくるのではないかということなんです。
ふつう子育てと言いますと、「子どもをどう育てればいいのか」とか「子育ての賢い方法」みたいなものを考えがちですが、これは結局「子どもに求めている」子育てなんですね。子どもを親の思い通りに変えようという子育てです。だから、親も子も苦しむし悩むんです。
自分は親としてどうありたいのか、子どもたちとどういう親子関係をつくりたいのか、と質問の方向を自分自身に変えたときにはじめて「私らしい子育て」が見えてくるのだと思います。
どんな子どもに育てたいのか、ではなく
「どんな自分でありたいのか」
そんなふうに問いかけ方を変えてみるなら、きっと子育ての悩みも全然違った見え方がしてくるのだと思います。
ですから今日の講演は「親として自分はどうありたいのか」ということを心に留めて聞いて頂ければと思います。
子どもは親にたくさんの愛や喜びを持って生まれてきます。
その愛や喜びをちゃんと受け取って、感謝し幸せにくらすということが大切なんですね。
そして、絵本「かみさまからのおくりもの」を読みました。
神さまが子どもたちにくださった「おくりもの」とはなんだったでしょうか?
それは「よくわらう」であったり、「うたがすき」であったり、「よくたべる」であったり、決して何かが人より出来るとか、人より上手というものではありません。
むしろ、私たちが当たり前だと思っていることばかりです。
それこそが神さまからの「おくりもの」です。
それを子どもと一緒に喜ぶこと。
それが子どもたちが生まれる時に持て来てくれた愛や喜びや幸せを受け取るということです。
そのようなお話をしました。
みなさん熱心に聞いて下さいました。
最後にお一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。
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