愛知県安城市での家庭教育講演会 テーマは「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
今日は午前中、尾上幼稚園で講演会でした。
演題は「子どもからの3つのプレゼント」。
今日は「あいってなあに?」という詩がどうして生まれたのか、からお話ししました。
みなさん、ヘレン・ケラーはご存知でしょうか?
目も見えない、耳も聞こえない、そんな障害を乗り越えてラドクリフ大学(現ハーバード大学)に進学し、その後、世界中の障害者の福祉に貢献された女性です。そして、彼女を教え導いたのが家庭教師のサリバン先生です。サリバン先生がどのようにしてヘレンに言葉を教えたのかは映画にもなりました。(『奇跡の人』)
ある日、サリバン先生は幼いヘレンに「愛」を教えようと考えられました。
でも、目も見えない、耳も聞こえないヘレンは、触ることでしか物事を知ることができません。
触ることができない「愛」をサリバン先生は、指文字でこんなふうにヘレンの手のひらに書きました。
ヘレン、雲はさわることはできないけれど、
雨はさわれるでしょう。
雨はかわいた大地を潤し、花たちを育てるでしょう。
愛も雨のようなものなのよ・・。
しかし、ヘレンには「愛」が何であるかはわかりません。
どうしても、「愛」をうまく伝えられないサリバン先生は、言葉もなくヘレンの手を握ったまま涙を流しました。そして、その涙の一滴がヘレンの手に落ちたとき、ヘレンは「愛」が何であるかをはじめて知ったということです。
僕はこの話にすごく感動しまして、自分だったら幼い子どもたちにどうやって「愛」を教えるだろうか、そういう思いで作ったのがこの「あいってなあに?」という詩です。
おひさまがでると あかるくなるでしょ
おひさまがでると あたたかくなるでしょ
あなたといると あかるくなるの
あなたといると あたたかくなるの
愛は人の心を明るくするものです、あたたかくするものです。
その愛をあなたが持ってきてくれた。
そんなふうに愛を伝えられたら素敵だなァと思って
書いたのがこの詩です。
さて、今日の講演のタイトルは「子どもからの3つのプレゼント」って言うんですが、
子どもが生まれて親になりますと、子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかと「与える」ことばかりに目がいきがちですが、本当は子どもが生まれる時に持ってきてくれた愛や喜びや幸せを「受け取る」ことの方が、ずっと大切なんじゃないかと思うんです。
どうしてかと言いますと、
幸せな親が幸せな子どもを育てます。
まず親である自分が幸せであること。
それが子どもの幸せにつながるんですね。
そのためには子どもが持ってきてくれた愛や喜びや幸せを
いっぱい受け取っていくことが大切なんですね。
そのようなお話をしました。
みなさん、熱心に聞いてくださいました。
最後に小田和正さんの「たしかなこと」にのせて、お一人お一人にそれぞれ違う詩をプレゼントしました。
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