親学10か条 その10、家をのんびりできる場所にする

長谷川満

長谷川満

テーマ:親学10か条


 集中力のある子というのは、ある意味リラックスのうまい子でもあります。
 勉強面で集中力が発揮出来る子は、心ゆくまで十分遊んでる子です。
 好きなだけ遊べたから、今度は勉強がんばるぞ!てなります。
 なあ~んて書いたら、うちの子はそうならないんですけど・・って声が聞こえてきそうですけど、それは待ち方がせわしないからです。子どものヤル気、集中力を待つなら年単位で待たないと。1年、2年とのんびり待つ覚悟がないと,子どものヤル気、集中力は引き出せません。

 うちの一番下の息子は、小学校の時は、まったくの普通、クラスのど真ん中の成績でしたが,好きに遊ばせていました。塾にもやりませんでしたし、勉強しなさいとも言いませんでした。本当に好き放題させていました。

 中学校に入ってからも、部活から帰って晩ご飯を食べたら,テレビを見るかマンガを描くか、とにかく勉強はしてませんでした。それでも何も言いませんでした。僕もそうでしたから。テスト前しかやらなかった。家で何度も予復習しようとしましたが,結局出来ず、結論としては,家では勉強しないので、せめて学校の授業だけはしっかり聞こう、と思ってましたから。息子にもそう言っていました。
 
 そうしたら、中3になって、急に行きたい高校ができて、勉強がんばると言ってきたので、中3から僕が週2回教えることにしました。
 教えてみたら、すごい集中力でした。
 なぜか?
 人間は好きなことをしてる時は集中してるものです。息子は、好きなことをする中で、結果的に集中力が養われていたのです。
 
 勉強はちっともしないで、マンガばっかり読んでいる、マンガばっかり描いている、ゲームばっかりしている・・、こういう子は大抵,集中力があります。だから,子どもの様子がそんなふうであったら、「この子は集中力があるんだ」とプラスに見るようにしましょう。そうすればイライラしなくて済みます。事実、僕自身がたくさんの生徒を見てきて、マンガ好きゲーム好きな子は頭が良かったり、集中力がある子が多かったです。
 ゲームってすごく頭も使うし、集中力や注意力、推理力がないとクリアー出来ないので、ゲームをやる中でそれらの力がつくことは当たり前なんですけどね。大人はそういったプラス面はあまり見なくて、マイナス面ばかりを見がちですけど。

 家ではあまり子どもを縛らない方がいいように思います。
 ただし、お手伝いはいっぱいしてもらって、いっぱい「ありがとう」を言ってあげて下さい。子どもがしてくれたことに、いちいち「ありがとう」と感謝し喜んであげて下さい。そうすれば,人の役に立つ喜び、人に喜んでもらえる喜びがわかる子に育ちます。

 家でゆっくりできる。ありのままでいられる。だらしなくいられる。
 それって、本当に素晴らしいことで,必要なことで、だらだらしてるからこそココ一番という時に、がんばれるんであって、ず~っと張りつめたまんまだと、ココ一番で力が発揮出来ません。普段リラックスしてるからこそ集中出来る。

 家で好きなことをする。
 それは人間が喜びをもって生きるために必要なことです。
 大人であれ、子どもであれ、一日最低2時間は自分が好きなことをする時間を持ちましょう。
 その時間がないと、あなたも子どもも生き生き生きることはできません。
 まず、お母さんであるあなたから一日2時間、自由に好きなことをする時間をとって幸せを感じましょう。そうすれば,子どもが家で好きにしていても腹が立たなくなります。

 子どもが安心してありのままでいられる。それは子どもに「心休まる居場所」をつくってあげるということ。お母さんが「心休まる居場所」になってあげるということです。それでこそ,子どもにとって家が真のホームになるのだと思います。
 家庭において3つの「 あ 」(あいじょう、あんしん、ありのまま)が実現していれば、家庭には笑顔があふれています。
 そんな家庭で育つ子はいい子に育つに決まっています。




 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校でお悩みなら
 http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm

 心が楽になる!親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
 ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/

 気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
 http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/



リンクをコピーしました

Mybestpro Members

長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

長谷川満プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼