30【不動産投資】裁判をやってみた件「入居者過失の原状回復費用請求事件」

債権回収というと、特別な仕事に見えるかもしれません。
ただ、実務としてやっていることはシンプルです。
借りたものを、返してもらう。
今回は、20年前のノンバンク時代の話です。
---
■ 20年前 ノンバンク時代
当時は、営業と回収がセットでした。
・口座振替不能の督促
・電話、FAX、電報、訪問
・25日で法手続き
そして、回収には明確なノルマがあります。
100件あれば、20日時点で95%回収。
月末にはさらに絞り込む。
回収できなければ評価されません。
感覚としては、
「債務者が返すか、自分が終わるか」
それくらいの世界です。
扱っていたのはリース債権が中心。
・事業者間契約
・金銭債権
・争点が少ない
つまり、理屈ではなく「回収できるかどうか」の世界でした。
---
■ 大阪案件
ある案件。
・カーリース4台
・法人(リフォーム業)
・未払い常習
・社長 中年男性
電話はつながらない。
文書も反応なし。
所在も不明。
親族情報から、父親の住所を突き止めて訪問しました。
「息子さんと連絡を取りたいんです」
「わからんなぁ」
しかし帰社後、携帯が鳴ります。
---
■ 電話
「親父がショックで倒れた!
親父が死んだら、お前の会社行って、
遺灰ばらまいたるからなーっ!!」
典型的な“感情で押す”パターンです。
冷静に考えれば、
・因果関係はない
・言いがかり
ですが、当時は違います。
正直、
「めちゃくちゃ怖かった」
この一言に尽きます。
---
■ その後
結局、その案件は
・破産もしない
・支払いもしない
という状態でズルズル回収。
一番厄介なパターンです。
そして気づきます。
借りた時と、延滞している時は別人です。
契約時は「契約者」
延滞後は「債務者」
同じ人物でも、全く違う行動を取ります。
---
■ 本質
当時は思っていました。
「そもそも返済しないからやん」
ただ同時に、
今回、債務者は自分の弱いところを突かれたのだと思います。
本人には会えない。
自宅も会社もつながらない。
それでも父親の居場所にはたどり着かれた。
だから怒った。
理屈ではなく、人間の問題です。
---
■ まとめ
・借りる時と延滞してる時は別人
・契約者は、時間が経てば債務者になる
・現場は感情と理屈が混ざる
ただし、
取り立ては特殊なことではありません。
仕事であり、作業です。
そして、
うまくいかない時もあります。
---
■ 関連コラム
159 【超実務】「相場」の意味、ズレてない?家賃交渉で使うべきデータと捨てるべきデータ 動画6分
https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/column/5219635/
160 【超実務】素人でも作れる「裁判で勝つ相場資料」実例
https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/column/5219636/
154 【家賃改定】家賃値上げはいくらまでOK?判断基準は“新規賃料” 動画12分
https://mbp-japan.com/hyogo/fp-takeshita/column/5218778/



