こんな想いで育ててくれた親のお墓でも負担に思いますか?
「娘しかいない」
「跡継ぎがいない」
近ごろ、よく聞こえてくる言葉です。
そして、最終的には「墓じまい」。
合葬
散骨
樹木葬
たしかに、これらは手軽でいいかもしれません。
でも、娘さんが望んだことなのでしょうか?
もしかして、親のあなたたちが娘さんに負担を掛けまいと、勝手に決めているのではありませんか?
案外、娘さんの方が、ちゃんと手を合わせる場所を望んでいるかもわかりませんよ。
1.亡くなった大切な家族に、生前伝えることができなかった想い
生きている間にきちんと伝えておけばよかった。
そんな風に想っている事柄が誰しもにあるはずです。
その想いを手紙に記すことで、少しでも悲しみを乗り越えてもらいたいという考えのもと、冠婚葬祭互助会の株式会社くらしの友(東京都大田区西蒲田8-2-12)では、2008年から「つたえたい、心の手紙」という企画を毎年実施しています。
その企画に2016年に応募された作品、「お父さんは愛の人」(福岡県・樋口淳子様)が、鉄拳さん によるパラパラ漫画となり話題を呼んでいます。
主人公の女性は、幼いころから父親に愛されて育ちました。
成人となり、めでたく結婚したが、まもなく離婚、そして女児を出産。
その後も父親とずっと一緒に暮らしていました。
やがて父親も年老いて認知症となり、献身的な介護をする中、幼いころからの想い出を振り返り、いっぱいの愛情をもらった父親に感謝する、というエピソードが描かれている感動的な作品です。
2.娘から、今は亡き父への手紙「お父さんは愛の人」
感動のパラパラ漫画動画をご紹介する前に、まずは原作の手紙をご覧ください。
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娘から、今は亡き父への手紙「お父さんは愛の人」
福岡県 樋口淳子 様 48歳
お父さんは愛でできている。小さい頃から、そう思いよったよ。
私が小学校の頃、尿検査でおしっこを入れるしょうゆ入れみたいなのの赤いふたが無いって大騒ぎしたことがあったやん。
私がわあわあ泣きよったら、お父さん、「淳子ちゃん、泣かんでよか」ってどっかからコルクを持ってきて、削り削り入れ物に合わせてふたを作ってくれたもんね。
なんか妙な形やったけど、おしっこがこぼれんようなちゃんとしたふたやった。
次の日一人だけコルクのふたで検尿を出したけど、恥ずかしいやら自慢やら。
優しかったあ。お父さんは。
中学の技術の課題、防犯ブザー覚えとう? 不器用な私は作れるはずもなく、結局お父さんが徹夜で作ってくれたね。
寝ぼけた私は、ブーブー音が鳴る度に、「うるさい!」って文句言いよったらしいね。
朝になって防犯ブザーが出来上がっとうのを見て、ごめんなさいって気持ちでいっぱいやったとよ。
でも、今思えば、お父さんもあんまり器用な方じゃなかったね。
評価2やった。
私が離婚を決めたときも、何も言わず何事もなかったように、全て受け入れてくれたね。
親不孝な娘やんね、私。
父親のいない子を産む決心をした時もそう。
穏やかに、いつもと同じ笑顔で私たちを守ってくれた。
それなのに、お父さんの優しさが辛くて、ちゃんとありがとうって言えんかった。
だから、お父さんの認知症が進んで、夜中にトイレに連れて行ったりお尻を拭いてあげたりするようになった時、涙が出るほど嬉しかっとよ。
お父さんは何度も「ごめん」って言いよったけど、私は喜びで胸が震えるほどやった。
やっと恩返しができるっちゃもん。
でも、ほんの短い期間の介護生活の後、病院のベッドで眠り続けて、そして逝ってしまったね。
私になんちゃって介護の思い出を残して。
私の罪悪感を少しでも軽くしようと思ったっちゃろ? お父さん。
どこまでも優しいお父さん。
お父さんは大きな愛の人。
私もお父さんみたいな愛の人になるけんね。
だって、お父さんの愛から生まれて愛で育った娘やもん。
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いかがでしたか。
方言で書かれているところが、より一層想いが伝わってきます。
私が福岡県出身なので、なおさらそう感じるのかもしれませんね。
3.感動の鉄拳さんのパラパラ漫画動画
このパラパラ漫画は、モノクロでセリフがありません。
バックにBGMが流れているだけです。
それなのに、セリフがある以上に「言葉」が聞こえてくるようです。
では、じっくりご覧ください。
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https://www.youtube.com/watch?time_continue=7&v=OOEyKaXznAE
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
きっと、号泣された方もいらっしゃることでしょう。
娘さんをお持ちの父親なら、何とも言えない気持ちになったはずです。
人は必ず老いて死にます。
もちろん、誰しもが同じです。
そして、親である以上、誰しもが、残された娘に負担を掛けたくないという想いでしょう。
でも、お墓って、そんなに負担なものなのでしょうか?
逆に、お墓の前で悩みや想いを打ち明けることで、気分がスッキリすることもあるのではないかと思います。
「墓じまい」をすることはいとも簡単です。
お骨を合葬にしたり、海に撒くことも簡単です。
しかし、二度と元には戻りません。
お墓は、亡くなった人だけのものではありません。
残された者のための場所でもあるのですよ。
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