本当に良いお墓を提供するためには?(7)中国産墓石の品質・値段の差はどこで決まるのか?
(1)安心できる中国産墓石
(2)正真正銘の国産墓石
~上記のコラムからの続きです~
「自社加工」と「産地加工」の国産墓石
前回のコラムで、「国産墓石」には、中国で加工されるものと、
日本国内で加工されるものがあることをご説明いたしました。
この日本国内で加工されるものをさらに分けますと、
「自社加工」の墓石と「産地加工」の墓石に分かれます。
「自社加工」とは、石材店自らがお墓の材料となる原石を仕入れ、
自社の工場で加工を行い墓石をつくることを言います。
1950年~1960年(昭和30~40年)代頃までのお墓づくりと言えば、
この自社加工がごくごく当たり前の時代でしたが、
近年ではめっきり少なくなり、都市部ではほとんど見られません。
もう一つが「産地加工」です。
産地加工とは、お墓の材料となる石が採掘される地域にある、
石材加工を専門とする工場でつくられる墓石のことを言います。
有名なところでは、最高級国産みかげ石「庵治石」が採掘される、
四国、香川県高松市の「庵治・牟礼(あじ・むれ)」、
愛知県の岡崎、茨城県の真壁が日本三大石材加工地と呼ばれています。
その他にも、多くの種類の石が採掘される東北の福島県や、
岡山県の北木島などにも加工産地工場が数多くあります。
これら、石材産地にある加工工場でつくられる国産墓石を、
「自社加工」と区別して「産地加工」と呼ばれています。
自社加工と産地加工とではどちらの国産墓石が良いのか?
では、自社加工と産地加工とでは、どちらが良いのでしょうか?
これについては、人それぞれにより技術レベルが違いますので、
どちらの墓石が良いかについては一概に言えないのです。
「開業医と総合病院の医者とどちらが良いか」みたいなものです。
最新の医療設備が整っているのは総合病院かも知れませんが、
総合病院の医者なら全て優秀かと言えばそんなことはありません。
「石屋」も「医者」も似たような部分があります。
つまり、中国の石材加工レベルよりも低い自社加工もありますし、
卓越した技術力を以て芸術的な作品をつくられる石材店もあります。
また、産地加工も、コンピュータ制御の最新の機械を導入し、
素晴らしい製品精度の墓石づくりをされている工場もありますし、
採掘業者から安価な原石を大量に仕入れ、製品の質うんぬんよりも、
値段が勝負といった考え方の産地加工工場も存在します。
一般消費者が「自社加工」の看板につられて石材店を選んだ場合は、
その店の技術や経営方針で良いお墓に当たるかどうかが決まります。
「産地加工」の国産墓石を販売している石材店の場合は、
その石材店がどこの産地加工工場に墓石製作を依頼しているか、
また、その工場とどの程度の付き合いがあるかによっても、
出来上がってくる墓石の良し悪しに影響が出てくるのです。
そう考えると、やはり良いお墓選びは「石材店選び」なのです。
そして、セカンドオピニオンと同様、複数の石材店から話を聞くことです。
~つづく~
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