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本当に良いお墓を提供するためには?(2)正真正銘の国産墓石

2016年11月28日 公開 / 2016年12月10日更新

テーマ:お墓を建てる

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓

(1)安心できる中国産墓石


~上記のコラムからの続きです~

消費者が知らない「国産墓石」の真実 

前回のコラムで、


中国で加工される国産墓石?

と、書きましたがこれは事実なのです。


墓石に使う材料自体が日本で採れる石であれば、
全てが中国の石材加工工場で加工された製品であっても、
「国産墓石」と堂々と表示しても全く問題ありません。


今の日本の法律では詐欺でもなんでもないのです。   


すなわち、その国産墓石が中国でつくられたという事実を、
お客様に「告げる」も「告げない」も石材店の自由なのです。

私個人的には、どうも納得がいかないのですが、
現在の日本の法律ではそのようになっているのです。

しかし、消費者側がなぜ「国産」にこだわるのかを考えると、
法的には問題なくても、モラル的には如何なものでしょうか。

おそらく、消費者からすれば“国産なら大丈夫”という、
「安心」「安全」の部分が大きいのではと思うのです。

そう考えると、やはり「国内加工」か「中国加工」かを、
きちんと告知するべきなのではと常々思うのですが、
多くは、ただ単に「国産墓石」として販売されていますので、
消費者がこの事実をきとんと把握しておくしか方法はありません。

ただ、言えることは、現在日本国内の市場に流通している、
「国産墓石」と称されるものの少なくとも半分以上、
もしかすると、7~8割位が中国で加工された国産墓石なのです。

関西を中心に人気の高い、愛媛県産の高級国産墓石材である、
「大島石」に関しては、おそらく8割以上は中国加工でしょう。


中国で行われる墓石のゴマカシ加工

石は切り出した原石の状態で見るときれいな石であっても、
自然のものだけに切って磨いてみないと良し悪しは分かりません。


国内加工による石の研磨工程

日本国内の加工業者や石材店が国産材の原石を買い付けする場合、
石が悪ければ採石業者に取り替えてもらえるのが通例ですが、
中国の石材加工工場に原石を輸出販売する場合には、
良いも悪いもクレームなしでの売買契約というのが一般的です。


原石売買契約の値段設定がそのようになっているのです。


買った中国側としては、たとえ品質が少々悪い石であっても、
お金を払って買ったものだけに決して捨てることはいたしません。


そこで、登場するのがさまざまな薬品です。


汚い石を美しく見えるように薬品処理をするのです。


いわゆるゴマカシ加工、すなわち「お化粧」です。


お化粧ですから、お墓が建ってすぐの時には綺麗に見えていても、
月日が経つと共に、元の汚い色目や石目の状態が姿を現すのです。


私自身、これまで何度も中国で薬品処理の現場を見てきました。


また、中国の石材加工工場が集まる地域の中にある工具屋では、
これらゴマカシ加工に使用する薬品類が平然と並べられています。

中国加工の国産墓石の全てがゴマカシというわけではありませんが、
当社では「日本の石は日本でつくる」という一貫した方針です。


日本の石は日本でつくる

当社の国産墓石は全て、日本国内の石材産地の加工工場に依頼し、
中国でつくられた「国産墓石」は一切取り扱っておりません。

現在、当社が扱う国産墓石の加工・製作に関してのほとんどは、
香川県高松市の「庵治・牟礼」の加工工場にお願いしております。

「庵治・牟礼」は地域の名前で、「あじ・むれ」と読みますが、
一般消費者にはほとんどなじみのない名前かと思いますが、
世界で最も高級な墓石材「庵治石」が採掘される産地として有名で、
約200件ほどの石材加工工場が集まる一大加工産地として、
中部の「愛知県の岡崎」、関東の「茨城県の真壁」と並び、
日本三大石材加工地の一つとして数えられるほどの地域です。


「世界の中心で、愛をさけぶ」ロケ地

2004年に公開された、森山未來と長澤まさみ主演の映画、
「世界の中心で、愛を叫ぶ」のロケ地となったことでも有名です。

ここ、庵治・牟礼には、墓石を加工・製作する工場の他、
蓮華に代表される「やくもの」と呼ばれる特殊加工専門の工場、
お地蔵さまや石像をつくる彫刻工場、そして、文字彫り工場など、
石材加工に関する、ありとあやゆる工場が集まっているのです。


呉服で言うと京都のようなところでしょうか。


その庵治・牟礼の中でも、極めて技術力の高い工場を厳選し、
原石の選定から加工・製作、文字彫刻に至るまでの全ての工程を、
日本人の手で行う「純国産墓石」にてご提供させて頂いております。

こんな風に書くと、とてつもなく値段が高いとに思われるでしょうが、
蓮華加工や花瓶型花立など、凝った形状にさえしなければ、
中国加工の国産墓石もピンからキリまであるのですが、
最も値段の高い中国産「国産墓石」と比べると少々高い程度です。

原石自体の選定はもちろんのこと、加工・研磨精度など、
中国加工の国産墓石と産地工場の一流職人がつくったものとでは、
年月が経過するにつれて、品質の違いが出てきます。


そして、何よりも安心なのはゴマカシがないという点です。


中国加工の天山石

また、以前に中国に行った際に視察で訪問した工場の中に、
佐賀県の銘石である「天山石」の原石が並んでいました。

工場の中に入り、出荷を待つ完成した墓石を見ると、
あまりの加工精度の悪さにビックリした記憶があります。


でも、この天山石の墓石も誰かのお墓になるのです。


私の個人的な考えですが、日本で採れる石でつくる国産墓石は、
やはり、日本の一流職人の手で加工するのがベストでしょう!

リスクを冒してまで、中国で加工された国産墓石を買わなくても、
インド産の石をはじめとする外国産高品質墓石材を使用して、
技術レベルの高い中国の石材加工工場でつくったものを選ぶ方が、
石質も素晴らしく、値段も中国加工の国産墓石よりも安く、
何よりも、ゴマカシの心配が少なく安心だと思うのですが…


今一度「本当に良いお墓とは何か?」を考えてみてはいかがでしょう。


              
           ~つづく~



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この記事を書いたプロ

能島孝志

お墓のプロ

能島孝志(株式会社第一石材)

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