お墓・墓石の値段の高い・安いはどこで決まるのか?
お墓のスタイルは近年多様化しています。それに伴い、墓石の素材となる石も、以前に比べて豊富な種類が用いられるようになりました。
墓石に使用する石材は世界中から輸入されていますが、もっとも多いのが中国産です。このような時代であっても、国産の墓石でお祀りをしたいというお客さまは少なくありません。
しかし、国産の墓石を選ばれたとして、その石はどこで加工されたのでしょうか?自然の石を人の手で加工したものが墓石です。産地だけでなく、どこで誰が製品加工したのかは、墓石の良し悪しを左右する重要な要素となります。
中国で加工しても国産墓石?
高価な墓石を使用してもどこで製品加工したかで、お墓の仕上がりには格段の差がでます。加工する場所は国内か海外のどちらかで、海外の場合多くは中国です。つまり墓石には大きく分けて次の4通りがあります。
(1)石は国産で加工も国内
(2)石は国産で加工は中国
(3)石は中国(海外)産で加工は国内
(4)石は中国(海外)産で加工は中国(海外)
ここで、(1)は問題ないのですが、(2)の場合でも「国産」表記が法的に認められているため(1)と(2)を区別することなしに、国産墓石として販売している石材店が多いということです。
国内で採れた原石を、輸送費を払って中国に送り、現地の工場で完成品に加工し、逆輸入する意味は、価格をおさえるためにほかなりません。
法的には、国産であることには間違いないのでしょうが、(1)に比べて(2)は割安です。同じ国産なら安い方を選びたいという方もいらっしゃるのも事実でしょう。しかし、購入する方は中国で加工したとは知らずに、安価な国産墓石を購入しているケースがあります。
食品に代表されるように産地表示に厳しい世の中において、例え法的に問題がないにしても、このような業界の姿勢はモラル的に問題があるのではないでしょうか?
正しい情報をお伝えするのが販売者の誠意
茨城県の「真壁」、愛知県の「岡崎」、香川県の「庵治」など、国内の石の名産地には、すぐれた技術を誇る石材加工工場があります。
高い精度によって加工され、熟練の技によって研磨された墓石は、中国産のそれとはプロの目から見れば雲泥の差があります。
消費者の方は国産墓石と聞けば、「日本で採石された石を国内の工場で加工している」と思っておられることでしょう。(参照:http://www.daiichisekizai.com/story/cat_cat5/)
中国で加工しているのがわかっていれば、少々値段が高くても前項の「(1)石は国産で加工も国内」を選ぶ方がいらっしゃると思います。
したがって販売する側である石材店は、正確な情報を正直にお客さまにお伝えするべきなのです。それでも安価な墓石を選ぶ場合は、デメリットを納得したうえでご購入いただくのが望ましいかと思います。
純国産墓石でご供養を
私ども第一石材では、中国で加工した「国産墓石」は取り扱っておりません。
日本で採掘された石を、香川県の「庵治・牟礼」にある約200件もの加工工場の中から、トップレベルの加工工場を選び、石工職人の手で仕上げた「純国産墓石」を消費者のみなさまへご提供させていただいており、その証しとして瀬戸内海石製品卸業連合会発行の「純国産製造証明書」を発行させて頂いております。(参照:http://www.kokusanboseki.com/real/cat_cat165/)
国産の石は、日本の職人が加工してこそ、その真価を発揮するのです。