【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
お墓を建てる前に地鎮祭を行うものなのか?
お家を建てるときには必ずと言っていいくらい行われる地鎮祭ですが、お墓を建てる場合には、はたしてどうなのでしょうか?
地域性もありますので、一概にどうとは言えませんが、私どもの地元である兵庫県神戸市では、ほとんどの方が地鎮祭を行いません。
その理由は、お墓を建てる人の多くが、公営墓地、民営墓地を含め、新しい墓地(過去に誰も使用していない)を選ばれるからでしょうか。
過去にお墓があった場所の空き区画にお墓を建てられる方の場合でも、地鎮祭を希望される方はそんなに多くはいらっしゃいません。
墓地での地鎮祭も、お家の地鎮祭の場合と同様に、「土地の神様に、我が家の墓地として使用させて頂く」許しを得て、「神様を祀って工事の無事」を祈願する儀式です。
地鎮祭は「神式」と「仏式」のどちらでも施行できますが、ここでは「神式」の地鎮祭をご紹介させていただきます。
地鎮祭の流れ
地鎮祭は神社に依頼し、神職(神主様・宮司様)をお招きし、お施主様のご家族、石材店関係者が参列の上、執り行われます。
地鎮祭を行う日ですが、休日と吉日とが重なる日は、神社への他の行事との依頼が重なり、希望の日に予約が取れない可能性もありますので、最低でも、1カ月以上前には日時を決めておく方が良いでしょう。
地鎮祭に使用する祭具やサカキ、玉串、お供物等は、ほとんどの場合、神社側がご用意してくださいますが、地域や神社によっては、お施主様が用意をするところもありますので、事前に神社や石材店に確認をしておく必要があります。
お式の時間は、おおよそ30分程度で、神式の一般的な地鎮祭の流れは次のとおりです。
「玉串の供え方」や「2礼、2拍手、1礼」なども、その都度その場で、神主さんが教えてくださいますので、当日の地鎮祭の進行についてはあまり心配はいりません。
1.修祓(しゅばつ)
地鎮祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式です。
お祓いの言葉を奏上する間は深く頭を下げ、お祓いを受けるときは軽く頭を下げます。
2.降神 (こうじん)
この土地の神様と地域の氏神様をお迎えする厳粛な祭儀。
神主さんが「オオ~」と声を発して降臨を告げるので参列者は頭を深く下げます。
3.献饌(けんせん)
神様に祭壇のお供え物を食べていただく儀式です。
神主さんが御神酒と水の蓋を取ります。
6.地鎮の儀(じちんのぎ)
墓所内に盛った砂山で行う儀式です。
石材店が鎌で草を刈る刈初め(かりそめ)、お施主様が鍬で盛り砂を3回起こす穿初め(うがちぞめ)、施工業者が鋤で砂を均す土均し(つちならし)を行います。
この時に鎮め物(しずめもの)を納めます。
7.玉串拝礼(たまぐしはいれい)
参列者が順番に祭壇の前に立ち、玉串を捧げ工事の安全を祈ります。
※玉串は、時計回りに回して根本を神様に向けて祭壇にお供えします。
8.徹饌(てっせん)
神主さんが、御神酒と水の蓋を閉じお供え物をお下げします。
9.昇神(しょうじん)
神様に元の御座所に戻りいただく祭儀。
神主さんが「オオ~」と声を発するので頭を深く下げます。
この後に閉式が行われます。
10.直会(なおらい)
地域によっては、お酒・おつまみで歓談する場合もあります。
※地鎮祭は地域や神社により、この式次第と内容が異なる場合があります。
地鎮祭の服装
極端に派手な服装や、だらしない服装でなければ、普段に着ているような服装でも構いません。
もちろん、礼服やスーツなら、なお良いかと思います。
地鎮祭は、台風などよほどの悪天候でない限り「雨天決行」です。
雨天の場合は、足元がぬかるんでいることも考えられますので、レインコート、レインシューズなどを着用しても問題ありません。
神社(神主さん)への謝礼
地鎮祭の謝礼等は、それぞれの神社によって異なるでしょうし、神社側がどこまでの準備をされるかによっても違ってくるでしょう。
ちなみに、私どもが常日頃からお願いしております神社では、祭具、サカキ、玉串、お供物等一切を神社様がご用意してくださり、「玉串料」として、25,000円お渡しさせていただいております。
その他に、お気持ちとして「御車料」(5,000円程度)、「御膳料」(5,000円程度)をお渡しすれば良いでしょう。
これらも、地域や神社によって異なる場合がありますので、事前に石材店に相談されることをお勧めいたします。