成功する寺院永代供養墓の秘訣(4)寺院永代供養墓、運営の実態。

能島孝志

能島孝志

テーマ:永代供養墓

(1)日本のお墓の歴史と現状
(2)現代社会におけるお墓の悩み
(3)永代供養墓とは?

〜上記のコラムからの続きです〜


近年においては、全国の数多くのお寺が永代供養墓を展開しています。

しかし、すべてのお寺がその運営に成功しているわけではありません。

…というよりも、むしろ運営がうまくいっていないお寺の方が圧倒的に多いのです。

寺院永代供養墓

このことについて、「一般社団法人 お寺の未来」様が以下のように解説しています。
(以下、「一般社団法人 お寺の未来」様サイト掲載記事を一部引用)

「一般社団法人 お墓の未来」様のブログより


これまで永代供養墓については、200近くのお寺を調査してきましたが、
募集という点でうまくいっているお寺は、全体の二割以下です。
ほとんどのお寺は、建立費用すら回収できていません。
しかし、永代供養墓をこれから建立しようとする、
ご住職の多くはこの現実を知りません。

それは、成功したお寺しか見ていないからです。

話題になる永代供養墓は成功しているケースです。

しかも、評判になっている永代供養墓は、
何千人という申し込みを受けるなど、夢のような成果をあげています。
逆にうまくいっていないケースは、当然ですが評判になりません。
実はこうしたお寺の方が圧倒的に多いのです。

永代供養墓を建立したお寺を、事業の成果という視点から判断すると、
次の3つのカテゴリーに分類することができます。

① 大成功グループで、千を超えるような申し込みを受けているお寺。
  ただし、これは全体の数パーセント程度しかないでしょう。

② お寺そのものの力や地域の状況などをよく見極めて、
  適切な事業規模で、無理のない計画を進めてきたお寺。
  申し込み数としては、50~300人程度というところでしょう。
  こうしたお寺が全体の10~20%位はあります。

③ 建立したものの、ほとんど成果のあがっていないお寺。
  永代供養墓を建立したお寺の80%前後がここに当てはまります。


いかがですか?

今の時代だから、永代供養墓を建てれば多くの方からの申し込みがあり、
お寺の繁栄に繋がるのではと考えている人が多いようですが、
それは、大きな間違いで、決してそんな簡単なものではありません。

「こんなものを建てるんじゃなかった」と後悔されているご住職も少なくありません。

ではなぜ、寺院永代供養墓の事業がこんなにもうまくいかないのでしょうか?


               ~つづく~


成功する永代供養墓の設計・施工・コンサルティングは第一石材へ

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能島孝志
専門家

能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

「お墓はどこで建てても同じ!値段もたいして変わらないだろう?」なんて思っていませんか?建ててからでは手遅れです。一般消費者には分かりにくい、お墓の悩みを「1級お墓ディレクター」の能島孝志がズバリ解決!

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