マイベストプロ神戸・無料セミナー開催11/29 「お墓はいるのか?いらないのか?」
~前のコラムからのつづきです~
前回までのコラムでは、様々な要因にて行われている、
中国における石材加工工場でのお墓の“ごまかし加工”についてお話ししてきました。
今回は、中国を含む外国産の墓石が、日本で販売される際には、
石種ごとにまちまちな名前が付けられて販売されている現状についてお話いたします。
世界の石工場と呼ばれている中国の石材加工工場の多くは、
福建省の経済特区「厦門(アモイ)」から、
約100kmほど離れた「泉州(せんしゅう)」という所、
そして、さらに数十キロ離れた「恵安(けいあん)」、
そして、さらに離れた「宗武(そうぶ)」という地域に集まっています。
ちょうど、台湾から海を挟んで西向かいあたりに位置します。
それらの工場の数は数千にも上り、お墓だけではなく、
建築石材、環境石材などあらゆる石製品がこの地域でつくられています。
使用される石材も、中国産のみにとどまらず、インド、ヨーロッパ、
南アフリカ、アメリカ、南米などの様々な地域で採掘される原石が、
この地域に集まり、製品として加工され、
日本を含むアジア諸国や欧米に輸出されています。
日本で採掘される石には「庵治石」「大島石」「天山石」など、
きちんとした名称がつけられているのが当たり前ですが、
中国やインドで採掘される石の多くは採掘される地域や採石丁場を現す記号・番号が、
そのまま、その石の名称とされています。(きちんとした名称が付いてる石もあります)
中国産の石では、「G623」「G614」「AG98」「K12]「G354]など、
インド産の石では、「M-1H]「MU」「YKD」「JA-1」などの名称です。
これらの名称が、中国の石材加工工場で製品として加工され、
日本向けに墓石として輸出される際の正式名称なのです。
石材商社や霊園、石材店や仏壇店等の墓石小売店のすべてが
これらの正式名称にて販売をすることが望ましいのですが、
記号と数字の組み合わせである正式名称では、
「高級墓石材として販売しにくい!」等の理由で、
多くの石材商社や小売店がそれぞれ独自で様々な名称を付けて販売しています。
日本の銘石である「庵治石(香川県産)」や「大島石(愛媛県産)」に、
見た目が少し似ている(品質は全く違う)からという理由でだけで、
中国で採掘された石に、「○○庵治」や「○○大島」といった、
あたかも、類似石種であり、品質や耐久性も変わらず、
こちらを買った方がお買い得であるかのようなまぎらわしい名称や、
高級感をイメージさせるような漢字を組み合わせた名前を付けて販売されています。
ともすれば、トラブルの原因となることも珍しくなく、
消費者への不信感につながってしまう恐れもあります。
㈳日本石材産業協会でも、こうした業界の不信感を払拭し、
消費者への信頼を築く意味でも石種の名称統一を目指してきましたが、
規定法律や強制力が無いため、どうする事も出来ないのが現状です。
これらのまちまちな名称は、中国側が行なっている訳ではなく、
利益追求に走る、日本国内の販売する側が各会社ごとに行っているものです。
独自の名称が法的には問題無いのかも知れませんが、
消費者の立場に立った商売とは言い難いものであります。
~つづく~
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神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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