知らない人が損をする「指定石材店制度」という仕組み⑦指定石材店制度に関するトラブルの実例 /神戸新聞マイベストプロ神戸主催セミナー「お墓選びで知っておきたい5つのポイント」おさらい
安心できる中国産墓石とは?
このように近年のお墓づくりの流通システムにおいては、
約80%以上が石材商社を通じて中国の石材加工工場にて製作され、
その後、石材店により墓所にて据付・施工工事が行われ、
お客様のお墓としてつくられていくのです。
また最近では、お墓に彫り入れする文字もすべて中国で彫刻され、
完全な製品として輸入されているお墓も少なくありません。
現在の日本の墓石業界においては、中国の石材加工無しでは、
成り立たない状態になっていると言えるでしょう。
では、どうすれば安心できる中国産墓石をお客様に提供できるのでしょう?
私が出した最終的結論は、自分自身が直接中国へ出向き、
信頼できる提携工場と契約し、自社のお墓づくりの考え方や、
製品に関する基準や検品方法に至るまでを、
工場のオーナーや工場長、また、職人スタッフともじっくり話し合い、
毎月現地へ出向いて、原石のチェックから製品検査のすべてに立ち会うことです。
それには、もちろん中国語の習得も必要になります。
例えば、割烹の主人がお客様に美味しい料理を提供するには、
先ずは、朝一番から中央市場に食材の買い出しに出かけ、
鮮度の良い魚介類や野菜等を吟味して選ぶことから始まります。
店に戻ると、食材の下ごしらえから出汁取りなどの仕込みをします。
料理はお客様の顔を見てから、その方の好みに合わせた品を、
料理に合った器に丁寧に盛り付けをしてお客様の前にお出しする。
もし、どこかで買ってきたお惣菜をレンジでチンしていては、
割烹として、お客様に満足していただく料理を提供することは出来ないでしょう。
お墓も同じで、中国の石材加工工場にてつくるのなら、
お客様からの様々な注文を直接聞いている石材店自身が、
石材商社に製品を発注し、その後のすべてを任せるのではなく、
石材店自らが中国に足を運び、原石の状態を確認し、
現地の石材加工工場の担当者に、お客様の要望、加工における注意点など、
詳細にわたって打合せをくりかえし、お墓づくりを行うことによって、
ようやく満足のできる製品に近づいていくのです。
中国の石材加工工場でつくられるお墓の品質のバラつきを解消し、
安心できるお墓を消費者の方々に提供するためには、
割烹の主人と同じく、材料の選定から調理にいたるまでのすべてを、
石材店の店主自らが、自分自身の目で見極めることが一番の方法であると考えます。
以上で、2011年9月11日に行なわれた、
神戸新聞マイベストプロ神戸主催セミナー
「お墓選びで知っておきたい5つのポイン」の
②あまり知られていないお墓の流通経路の“おさらい”を終了いたします。
次回からは、
③お墓のごまかし加工や産地偽装、についてお話させていただきます。
~おわり~
「オリジナルデザインのお墓」について詳しくはこちらまで
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神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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神戸・兵庫・阪神間の“いいお墓づくり”は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
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