知らない人が損をする?「指定石材店制度」という仕組み⑥最終話:トラブルに遭わないために……

能島孝志

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テーマ:墓地・霊園

知らない人が損をする?「指定石材店制度」

~前のコラムからの続きです~

【トラブルに遭わないために……】

■指定石材店制度が存在する理由

なぜ多くの民営霊園では、指定石材店制度が採用されているのでしょうか。

それには霊園の開発や造成には億単位の多額の費用が必要なことから、
経営主体である宗教法人(通常は寺院)や財団法人だけでは資金がまかなえず、
複数の業者から援助を受けて開発がおこなわれることや、
霊園開発後の管理や運営面でも石材店のサポートが必要なこと、などの理由があります。

指定石材店制度があることによる消費者側のメリットとしては、
墓石用の石材や施工工事のことで何か問題が生じたときに、
当事者である石材店とともに、その業者を指定した霊園側にも責任を問える
(当事者のみによる話し合いではなく、霊園の経営主体も巻き込んだ協議ができる)ということもありますが、
前述でも指摘したように、消費者側から石材店を選ぶ権利を奪っていることや、
この制度の存在そのものが周知徹底されていないことによるマイナス面の方が大きいと言えるでしょう。

以下に指定石材店制度に関するトラブルを回避するための方法を挙げてみました。

①霊園に参画している石材店を(指定業者)を事前にチェックしておく。

霊園見学へ行く前に、電話での問い合わせやインターネットで霊園の指定業者を調べておきましょう。

意中の石材店があれば、見学の際にその業者に霊園へ同行をしてもらうか、
霊園内で待ち合わせるようにします。

②霊園見学の時に、名前・住所・電話番号などの個人情報を教えない。

霊園見学へ行くと、対応した業者の営業担当者が、
必ず名前や住所等を専用の用紙に記入するよう求めてきます。

その際、安易に個人情報を教えると、
その対応した営業マンの業者が担当石材店に決定されてしまいます。

③「おかしい」と感じたら、すぐに相談する。

霊園に参画している指定石材店各社の墓石の品質や工事内容、
営業マンの力量等にはバラつきがあります。

担当石材店と建墓を進めていく過程で、少しでもおかしいと感じたら、
すぐに霊園側に相談して解決を図りましょう。

※参考文献:「霊園ガイド・2011夏号」(株式会社六月書房発行)


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