知らない人が損をする?「指定石材店制度」という仕組み⑤指定石材店制度に関するトラブルの実例

能島孝志

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テーマ:墓地・霊園

知らない人が損をする?「指定石材店制度」

~前のコラムからの続きです~

【指定石材店制度に関するトラブルの実例】

民営霊園の指定石材店制度は、その制度の存在そのものが、
消費者に知られてない(あえて知らせていない?)ことから、
何も知らずに霊園の見学に訪れた建墓希望者がトラブルに遭うことも少なくありません。

ここでは、そんなトラブルの実例を紹介いたします。

■事例1 石材店が不満だが変更できない!

見学の際に一方的に割り振られた担当石材店の社長と営業マンの接客態度が悪い。
時間の約束を守らないなどの不手際もあり、石材店を変更したいと申し出たら、「それは無理だ。
どうしても嫌なら、もうここでお墓を建てることはできない」と言われた。納得できない。

□市内に住む40代の女性が経験された事例です。
 石材店についての知識が無いまま、見学のために霊園を訪れたところ、
 その「態度が悪い」業者が担当に決められてしまったということです。
 その後、彼女はその霊園にお墓を建立することをあきらめたそうです。

■事例2 指定業者の見積もりが高額でびっくり!

石材店に勤めている親戚がいるので、自分のお墓はその会社で建てようと考えていましたが、
霊園の管理者から「指定業者以外は工事をしてはいけない」と言われた。
指定の業者で見積りをとったところ、非常に高額で驚いている。

□市内の霊園を見学されたという男性の事例です。
 この男性の場合、事前に親戚が勤める石材店でお墓の見積りをしてもらっていたそうなのですが、
 指定業者が見積もった金額は、その二倍近い金額だったとのことです。
 なぜ金額にこんな開きがあるのか理解ができず、
 また、他の指定業者との比較もできないので困り果てているそうです。

■事例3 デザイン墓石が建てられない!

オリジナルデザインのお墓を建てたいと考えていたが、
霊園の指定業者から「お墓の形はカタログに載せている3種類の中からしか選べない」と言われた。
自分なりのお墓のイメージを伝えたが、「うちではできない」の一点張り。
他の指定業者の中には、要望に応じてくれるところもあるようだが……。

□ある主婦の方から寄せられた事例です。
 なんでもその石材店にはオリジナルデザインのお墓を提案できるスタッフがおらず、
 また、使用できる石材の種類も限られているため、
 彼女が希望するデザイン墓石には対応ができないと言われたそうです。
 同じ霊園の中に入っている指定業者の中には、
 オリジナルデザイン墓石の製作を得意としている石材店があることを後になって知りましたが、
 業者の変更は認められず、事前に下調べをして行かなかったことを後悔しているということでした。

               ~つづく~

※参考文献:「霊園ガイド・2011夏号」(株式会社六月書房発行)


「オリジナルデザインのお墓」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/design/cat_cat152/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
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能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

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