コラム
匠の技で創りあげたハンドメイドのオリジナルデザイン墓石
2011年6月6日 公開 / 2014年8月1日更新
その昔、お墓は石職人の手でひとつひとつ手加工にて造られてきました。
昭和30年代以降になると、墓石の加工も他の製品と同様に少しずつ機械化され、
自動化によるお墓の制作も進められてきました。
そして現在では、人気の高い洋風の「デザイン墓石」も
墓石CADシステムメーカーのパッケージデザインによるものや、
石材商社や中国の石材工場のデザインによる量販品も数多く流通しています。
しかし、本物の美しさを追求すると、やはりオリジナル性の高いデザインと、
年季の入った石職人たちの伝統的な技術を必要とする手加工(ハンドメイド)にたどり着きます。
それは、まず荒削りから始まり形を整えるという、
単純ながらも繊細で、気の遠くなるような作業の連続です。
芸術の域まで高められた加工技術は、石職人の長年の経験と感性、
そして真心が作品のひとつひとつに込められたオリジナルデザインのお墓が出来上がります。
中国に次ぐ御影石の産出国、インドで採掘される「ニューマホガニー」は、
赤と茶色が混ざった独特のまだら模様が特徴の落ち着いた雰囲気をもった石材です。
アクセントに用いたのは、明るいピンク色の細かな石目が特徴で
「中国桜御影」とも呼ばれる中国・福建省産の「G663」です。
洋型墓石やオリジナルデザイン墓石の増加に伴い、
建築材からの転用で使用されたのが始まりです。
暖色系の二種類の石材を使用し、ハンドメイドならではの
流れるような優美なラインで仕上げた作品は、
手加工ならではの暖かみと優しさを感じさせるオリジナルデザイン墓石となりました。
あえて左右異なる石材を使用した親柱(門柱)が特徴的です。
外柵右側の見やすい位置に故人の名を刻む霊標(墓誌)を設置し、
左側にはゆっくりお参りしていただくためのベンチをご用意いたしました。
お参りのしやすい段差の少ないバリアフリータイプにて設計した総石張りのフロアには、
滑り止め加工として、京友禅デザイナー・小野雅男氏のデザインによる「鳳凰に藤」の図柄を
サンドブラスト加工により彫刻を施すことにより一味違った雰囲気に仕上がります。
■墓石:幅80㎝×奥行64㎝×高さ82㎝
・使用石材:ニューマホガニー(インド産)
G663(中国・福建省産)
■外柵:幅150㎝×奥行200㎝×高さ30㎝
・使用石種:ニューマホガニー(インド産)
G663(中国・福建省産)
■設計・製作:株式会社 第一石材
■墓所:神戸市立鵯越墓園
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://mbp-japan.com/hyogo/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の“いいお墓づくり”は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/
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