【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
【真言宗の教え】
密教を天台の教えのひとつとした最澄と、
密教こそが唯一絶対の教えとした空海とでは、
密教のとらえ方が異なっており、
天台宗の密教を台密、
京都の東寺を中心に展開した真言宗を
東密と呼んで区別しています。
真言宗の教えの大きな特色は、
「この身、このまま、この世において成仏する。成仏している」
すなわち「即身成仏」を説くところにあり、
成仏とは仏(大日如来)と一体になることとされています。
仏教で仏の教えといえば、
普通は釈尊(ブッダ)の教えのことを指しますが、
真言宗においては大日如来になります。
大日如来とは、宇宙の真理を意味する仏、
つまり法身仏であり、すべての仏(如来)や菩薩の本体です。
釈尊は大日如来が現世へ現れた姿であるとされています。
空海は宇宙の実態を観察して、
「体台(本質)」「相大(現象)」「用大(作用)」の
三つの視点から分析し、その体は六大であり、
相は四曼であり、用は三密であると考えました。
六大とは、如来の象徴であり宇宙を構成するところの
地・水・火・空・風・識の六つの要素のことです。
また、現象の世界は四曼
すなわち四種の曼荼羅で表されるものであって、
この理論を図像で描いたものが、金剛界と胎蔵界の曼荼羅です。
そして、宇宙の働きとしての三密とは、
大日如来の身体・言語・心意の三つの働きのことで、
手に印を結び、口に真言を唱え、心に悟りの境地を開くなら、
即身成仏、つまり大日如来と一体となれると説かれています。
霊園ガイド(六月書房発行)より
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