【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
【天台宗の教え】
天台大師とも呼ばれる中国の智凱は、
法華教こそが種々の経典のすべての要素を取り入れた
究極的な教え(円教)であることを明らかにしました。
法華経を中心とした天台大師の教えは
法華三大部と呼ばれる『法華玄義』『法華文句』『摩訶止観』の
三つの書にまとめられており、
そこでは「教」と「観」の二門が教えの基本となっています。
「教」は、釈尊の教えを五時八教として分類した理論的な門。
「観」は、その教えで明らかにされた真理を悟るための
修行方法という実践的な門になっています。
この天台智凱によって創始された天台宗は
最澄によって日本にもたらされるのですが
既に述べたように中国天台宗を
そのまま日本に持ち帰ったのではなく、
四宗融合という独自の思想が反映されたものになっています。
最澄が目指したのは、
円教・密教・禅・戒という種別にとらわれることなく、
四宗はみな一元のものであるとし、
法華教の精神によってそれら四宗を統一した総合仏教でした。
後にこの天台宗を母体として、
そこから様々な宗派が生まれ出ることになるのも、
こうした天台宗の総合性が背景となっています。
こうした総合的に仏教をとらえる考え方から
天台宗では特定の経典を選択し、
他の経典を捨てることはしません。
どの経典も釈尊の教えであり、
どれもが何らかの真理を説いているとするからです。
法華教を中心にしているのは、
そこに釈尊の教えが要約されているためです。
霊園ガイド(六月書房発行)より
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