【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
~前のコラムからの続きです~
では、中国で造られた墓石にはすべて
“ごまかし”の加工が施されているのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
中国・福建省には1,000を越える石材加工関連工場があり、
私も50回以上中国に出向き数多くの工場の視察をしてきましたが、
きちんとした製品管理のもとで“ごまかし”もなく
墓石の製作を行っている工場ももちろんあります。
では、そのことを一般消費者の方々はどこで確認されますか?
石材店に尋ねれば分かるのでしょうか?
現在では、大半の石材店が自社での墓石製作を行っておらず、
日本または、中国等で造られた製品を卸問屋等から仕入れ、販売しています。
食品等と同じく、メーカー→卸問屋(石材商社)→小売店(石材店)
という流通経路を経てお客様の「お墓」となるのが一般的です。
そうなると、中国のどこの工場で、どのような工程で造られたのかを
石材店に尋ねても分からない場合が多いでしょう。
卸問屋(石材商社)に確認してもらえば分かるかもしれませんが、
もし、“ごまかし”の加工をしてることを知っていたとしても、
その行為自体が現在では法に触れることではありません(道徳上はいかがなものか)ので、
「これは、ごまかしのお墓です」と言って石材店に卸すでしょうか?
では、国産の石でお墓を建てるなら
いったいどこで、どんな墓石を購入すれば安心なのでしょうか?
①日本の石に精通(物理的特性・産地の状況など)している石材店を選ぶ。
②良い原石を入手できるルートを持っている石材店を選ぶ。
③少々値段が高くても、日本国内で加工・製作された「純国産墓石」を選ぶ。
④原石名、採石丁場名、等級などが記載された
「産地証明書」を発行している石材店を選ぶ。
⑤どこの誰が造ったかが明記されている
「製造証明書」を発行している石材店を選ぶ。
⑥長期保証制度を設けている石材店を選ぶ。
①〜⑥の共通点はすべて「石材店選び」です。
いいお墓が出来るかどうかはは
石材店選びにかかっているといっても過言ではありません。
日本には,香川県「庵治(あじ)・牟礼(むれ)」、
愛知県「岡崎」、茨城県「真壁」の日本三大石材加工地があります。
このいずれかで造られたものならばまず間違いはないでしょう。
いずれも、卓越した技術を持つ石職人が妥協のない墓石造りを続けています。
安価で販売されている「国産墓石」には充分な注意が必要です。
中国で加工・製作された「国産墓石」(と称するもの)を購入した時点から
当たりはずれがあるものと覚悟をすべきでしょう。(当たりはは少ないが…)
~おわり~
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