「いつか会おう」では、遅いこともある。
奈良・大阪の旅から帰ってきました。
出発前から台風が2つも接近し、JRは運休や大幅な遅延。
「台風だからこそ、思い出深い旅になるね。」
そんな話をしながら旅が始まりました。
もしかしたら観光ができないかもしれない。
雨の中を黙々と歩くことになるかもしれない。
「それもまた一興だよね。」
そんなふうに笑い合っていたのです。
ところが、旅は予想もしない「神がかってるね!」の連続でした。
友達が見つけてくれた伊丹空港から天理までの“神ルート”のおかげで、飛行機組と電車組が無事に合流。
13時出発の観光タクシーにも間に合いました。
観光中は雨も小降りで、人も少なく、ゆったりと奈良を満喫。
予定より早く回れたことや桜井線が止まっていたこともあり、観光タクシーの運転手さんは「奈良駅まで送りましょうか?」と声をかけてくださいました。
途中、私たちのわがままで最中のお店にも寄っていただき、最後はホテルまで送ってくださる神対応。
翌日も、有名店「ほうせき箱」の予約が取れていたり、絶妙なタイミングで空車のタクシーに出会えたり、新大阪駅では限られた時間の中で大阪グルメを満喫できたり…。
気づけば私たちは何度も、
「神がかってるね!」
と言い合っていました。
でも、帰ってきて思ったのです。
本当に神がかっていたのは、出来事ではなかったのかもしれません。
今回の旅は、高校の同級生4人で奈良へ向かいました。
もともと4人でいつも一緒に行動していた仲間ではありません。
私が「奈良の友達に会いたい」と思ったことが始まりでした。
「一緒に行かない?」
その一言に、「行きたい!」と言ってくれる友達がいて、そのご縁がつながって4人の旅になりました。
そして奈良では、その友達が温かく迎えてくれました。
台風でも、
予定通りにいかなくても、
観光が十分にできなくても、
楽しかった。
それは、一緒にいたのが「会いたい」と思う人たちだったからです。
以前、私は「『いつか会おう』では遅いこともある。」というコラムを書きました。
今回、その言葉を自分自身が実感しました。
会いたいと思ったから行動した。
その気持ちが、人と人をつなぎ、今回の旅につながりました。
別れ際に交わした言葉は、
「また絶対会おうね。」
台風だったから思い出深い旅になったのではありません。
『会いたい』という気持ちが、この旅を特別なものにしてくれたのだと思います。


