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転ばぬ先の杖は、親子げんかの始まり?

小曽根加代

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テーマ:家族の話し合い

先日、親の暮らしについて話す機会がありました。



玄関先で転んだ経験があるため、



「雨の季節になる前に何か対策した方が良くない?」
「トイレも手すりがあると安心じゃない?」



そんな話になりました。



でも返ってきた言葉は、



「私は大丈夫です。」
「まだ立ち上がれるし、必要ないです。」



心配して言っているのに、なぜ伝わらないのでしょうか。



子ども側は、転倒そのものだけを心配しているわけではありません。



転んで立ち上がれなかったら。
誰も気づかなかったら。
夏なら熱中症になるかもしれない。



そんな先のことまで考えてしまうから、今のうちに備えたいと思うのです。



一方で親世代は、
「今困っていない」
だから必要性を感じません。



この時間軸の違いが、親子のすれ違いを生むのかもしれません。



今回、話を進めてくれたのは家族ではありませんでした。



ケアマネジャーさんから、



「まずはレンタルで試してみても良いんですよ。」
「使わなければ返却できます。」
「使い勝手は使ってみないとわからないですから。」



そんな提案がありました。



すると、それまで「私は大丈夫」と話していた親も、



「そうだよね。あったら便利かも。」



と少し考えが変わりました。



実は、玄関の上がり段の手すりも最初は同じでした。



「まだ必要ない」
「使わないから要らない」



そう話していたのに、後日ケアマネさんから、



「最初は無くて良いっておっしゃっていましたけど、今はあって良かったんじゃないですか?」



と聞かれると、



「毎回使ってるよ。」



と笑って答えていました。



必要性は、説明されて理解するより、
実際に使って体験して初めて実感することもあるのだと思いました。



片付けも同じです。



捨てることが目的ではありません。



通りやすくなる。
使いやすくなる。
安心して暮らせる空間になる。



その変化を体験して初めて、
「あれ、片付けて良かったかも」
と思えることがあります。



家族だけで話すと、心配が管理や否定に聞こえてしまうこともあります。



そんな時は、第三者の専門家の視点を借りてみる。



「困ってから」ではなく、
「困る前」に相談する。



それが、安心して暮らし続けるための一歩になるのかもしれません。

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小曽根加代
専門家

小曽根加代(実家片付け・生前整理サポート)

くらとと

言い出しにくい実家の片付けを、親子それぞれの想いに配慮しながら調整します。仕業や専門業者とも連携し、止まりがちな話を無理なく現実的に進め、生前整理や空き家対策まで一貫してサポートします。

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