親が嫌がらない片付けの始め方があります
実家片付けや生前整理では、買取業者さんや片付け業者さんにお願いする場面があります。
査定や作業をしていただいている間、私はただ待っていることはほとんどありません。
空いた時間を使って、お客様と一緒に片付けを進めています。
実際に手を動かしながら、一緒に考え、一緒に片付ける時間も、私にとっては大切な時間です。
先日、お客様からこんな言葉をいただきました。
「前回、一緒にキッチンを片付けたのを見て、『こうやればいいんだ』とわかりました。」
そして今回は、ご自身でかなり片付けを進めてくださっていました。
衣類もきちんとまとめられ、作業はとてもスムーズでした。
実は、この言葉をいただいたのは今回が初めてではありません。
以前、別のお客様のお宅でも、買取業者さんの査定中に一緒に本をまとめたり、キッチンを片付けたりしたことがありました。
その時も、
「やり方がわかりました。」
と言っていただいたことを思い出しました。
私は特別なことをしているつもりはありません。
でも、一緒に手を動かしてみることで、
「こうすればいいんだ。」
という気づきが生まれることがあります。
さらに今回、お客様はこんなことも話してくださいました。
「処分に困るものは、なるべく買わない方がいいね。」
以前のお客様は、
「子どもにこんな思いはさせたくない。」
と話してくださいました。
別々のお客様なのに、片付けを経験したからこそ生まれた気づきは、とてもよく似ています。
だから私は、高齢の方のお宅では、新しい収納用品を勧めることはほとんどありません。
これから片付けていく家に、新しい物を増やす必要はないからです。
紙袋や空き箱でも十分。
大切なのは、見た目を整えることではなく、今ある物を活かしながら、わかりやすく、続けやすくすることだと思っています。
実家片付けや生前整理は、家を空にすることが目的ではありません。
これからの暮らし方や、家族への想いを見つめ直す時間でもあります。
私は、その時間に寄り添い、一緒に伴走する存在でありたいと思っています。


